[事例ニュース]
KINCHO、ローコード開発基盤「intra-mart」で社内システムの内製化効率を向上、構築期間を短縮
2023年4月14日(金)IT Leaders編集部
大日本除虫菊(KINCHO、本社:大阪市西区)は、社内システム内製化の効率を上げることを目的に、NTTデータ イントラマートのローコード開発基盤「intra-mart」を導入した。1年5カ月で計230本のシステムを構築した。メインフレームのシステム構築と比べ、構築期間が短くなった。NTTデータ イントラマートが2023年4月13日に発表した。
金鳥/KINCHOブランドの殺虫剤や衛生薬品などで知られる大日本除虫菊は、約30年前に導入したメインフレームを中心に、社内システムを内製で開発している。しかし、外部システム連携の難しさや、1画面に表示できる文字数制限といった課題があり、開発工数がかかって、システムに求められる機能を高度化することが困難な状況だった。
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また、コロナ禍をきっかけに、紙ベースのワークフローをシステム化する必要性に迫られ、開発工数を抑えつつシステム化の要件に応えられるローコード開発の基盤の導入を検討した。こうして、intra-martを導入した(図1)。導入と開発はSIベンダーのNECネクサソリューションズが支援した。
intra-martの導入によって得られた主な効果は、以下の通り。
- メインフレームのシステム構築と比べ、構築期間が短くなった
- 1年5カ月で計230本のシステムを構築した
- 生産管理システムや販売管理システムなど、各システム同士をシームレスに連携させられた
- 書類のペーパーレス化でリモートワーク時の業務効率が上がった
KINCHOは今後、ローコード開発ツールで構築したシステムを使って社内業務を標準化する。このうえで、業務のデータを活用してデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していく。
なお、intra-martの採用理由としては、(1)スモールスタートでシステム開発ができること、(2)開発環境がクラウド型だけでなくオンプレミス型を選べること、(3)サーバーごとのライセンス体系により、ユーザー数課金と比べて費用が安価であること、(4)外部システムとの連携が容易であること、の4つを特に評価した。