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JR西日本、駅係員が乗客案内に使うタブレット3715台にURLフィルタリングを導入

カテゴリ型フィルタリングでホワイト/ブラックリストの保守を不要に

2023年5月29日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

JR西日本(本社:大阪府大阪市)は、駅係員が使うタブレット(iPad)計3715台に、URLフィルタリングを導入した。不適切なサイトへのアクセスを制限する。カテゴリ型のフィルタリング製品を採用することで、ホワイト/ブラックリストの保守を不要にした。URLフィルタリングサービス「i-FILTER@Cloud」を提供するデジタルアーツが2023年5月25日に発表した。

写真1:JR西日本の駅係員がタブレットを利用しているシーン(出典:デジタルアーツ)
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 JR西日本は、管内の各駅に駅係員用のタブレットとして、iPad計3715台を配布している。これらのタブレットすべてに、不適切なサイトへのアクセスを制限するURLフィルタリングソフトウェア「i-FILTER@Cloud」を導入した(写真1)。

 JR西日本は、重要インフラを担う立場として、情報セキュリティ対策に取り組んでいる。具体的には、情報セキュリティ委員会やCSIRTなどの「組織的対策」、経営層や一般社員、システム管理者を対象とした教育・訓練などの「人的対策」、セキュリティツールの導入などの「技術的対策」を推進している。その技術的対策の一環として、駅係員用のタブレットには、MDM(モバイルデバイス管理)や、閉域網を用いた社内ネットワークへの接続などの機能を活用している。

 先行して導入していた乗務員用のタブレットでは、MDM(モバイルデバイス管理)ソフトウェアに備わるURLフィルタリング機能を使ってきた。これに対して、駅係員用タブレットでは、MDMとは別にURLフィルタリングソフトウェアを導入した。

 「駅での乗客案内の業務では、観光案内やJR以外の交通機関など、各種のWebサイトを閲覧する必要があるため、閲覧するWebサイトが日々増え続ける。このため、ホワイトリスト形式やブラックリスト形式ではルールの更新が間に合わないと判断した」(JR西日本)

 駅係員用に導入したi-FILTER@Cloudの利点の1つは、業務に関係のないWebサイトやフィッシング詐欺サイトなど、カテゴリベースでフィルタリングを行えること。JR西日本は、Googleだけでなく、Yahoo!検索など主要な検索サイトにおいて検索ワードを制限可能なことも評価した(関連記事URLフィルタリング「i-FILTER@Cloud」のCASB機能を強化、利用状況をGUIで表示)。

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