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取手市、会話をリアルタイムに字幕表示するディスプレイを障害福祉課窓口に設置

2023年6月9日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

茨城県取手市は2023年6月1日、障害福祉課の窓口に、会話をリアルタイムに字幕として表示するディスプレイを設置した。手話通訳者が対応する火曜日以外でも、聴覚障害者や難聴者がいつでも気軽にコミュニケーションをとれる体制を構築した。透明ディスプレイのハードウェアにはジャパンディスプレイの「Ralclear」を、字幕を表示するソフトウェアにはアドバンスト・メディアの音声認識文字起こしツール「AmiVoice ScribeAssist」の字幕ポップアップ機能を利用している。アドバンスト・メディアが2023年6月6日に発表した。

 取手市は2023年6月1日、障害福祉課の窓口に、会話をリアルタイムに字幕として表示するディスプレイを設置した。手話通訳者が対応する火曜日以外でも、聴覚障害者や難聴者がいつでも気軽にコミュニケーションをとれる体制を構築した(写真1)。

写真1:取手市は、障害福祉課の窓口に、会話をリアルタイムに字幕として表示するディスプレイを設置した(出典:アドバンスト・メディア)
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 難聴者や聴覚障害者の聞こえ方はさまざまであり、口の動きを確認して情報を把握している人もいるため、相手の表情がよく見える透明ディスプレイを採用した。透明ディスプレイのハードウェアとしてジャパンディスプレイの「Ralclear」を採用した。

 取手市は高齢化率が30%を超えており、高齢のために耳が聞こえにくい人も多く来庁する。会話を文字で見える化することによって、「耳」だけでの情報伝達ではなく、視覚的に会話内容を確認可能になるとしている。

 字幕を表示するソフトウェアとしては、アドバンスト・メディアの「AmiVoice ScribeAssist」の字幕ポップアップ機能を利用している。透明ディスプレイに表示する背景の色と透過率、文字の字体と大きさと色は、自由にカスタマイズできる。フリガナや罫線も追加可能である。

 なお、AmiVoice ScribeAssistは、スタンドアロン型の音声認識文字起こしツールで、リアルタイム認識とバッチ(音声ファイル)認識のいずれも可能。会議音声の録音、音声認識、テキストの編集、文字起こし内容の出力までをワンストップで行える。話者の識別や、キーワード・タグ付け、リアルタイム字幕表示、議事録作成に特化したモードなど、会議での運用に適した機能を備えている。

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