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OBC、「奉行Edge 支払管理電子化クラウド」を提供、請求書の受領から支払までを電子化
2023年6月12日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
オービックビジネスコンサルタント(OBC)は2023年6月12日、「奉行Edge 支払管理電子化クラウド」を発表した。請求書の受領形式を問わず、請求書の受領から支払までの一連の支払業務を標準化・電子化する。インボイス制度・電帳法に準拠した支払業務に求められる標準的な支払業務を実現するとしている。価格(税別)は、請求書受領枚数が年間600枚、管理者1ライセンスの場合、年間契約で、月額1万3000円(年額15万6000円)から。
OBCの「奉行Edge 支払管理電子化クラウド」は、請求書の受領形式を問わず、請求書の受領から支払までの一連の支払業務を標準化・電子化するアプリケーションである。インボイス制度・電帳法に準拠した支払業務に求められる標準的な支払業務を実現するとしている(図1)。
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電子データとして受け取った請求書だけでなく、紙やPDFなどで受け取った請求書も、AI-OCRを用いて自動でデータ化する(図2)。これにより、その後の支払業務を電子的に処理する。インボイス制度や電帳法に準拠しており、受領時に適格請求書の記載要件を自動でチェックし、制度要件に沿って請求書を保管する。
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支払業務を自動化している。請求書の受領を起点に一連の支払業務がつながっており、支払予定の管理や振込データの作成などを自動で実施する(図3)。紙やExcelを使った手作業が無くなることから、業務の生産性が向上する。また、会計システムに連携させるための仕訳データも自動で作成する。支払後の経理処理まで完結する。
請求書の受領状況や支払状況を可視化し、業務上のミスや支払漏れを防ぐ。受領した請求書をもとに、取引先ごとの支払条件を加味して支払予定表を自動作成する。ユーザーは、いつでもワンクリックで支払予定表を確認できる(図4)。
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「インボイス制度・電帳法をきっかけに請求書に関わる業務の電子化が加速する中、支払業務が紙のままだと負担が増えてしまう」(OBC)ことから同サービスを提供する。同社によると、電子データを紙に印刷しないと支払業務に回せないことから、電子データの受領件数に応じて印刷の手間が増大する。さらに、電子データで受領した請求書は紙での保存が認められないため、電子データを要件に沿って保管するという新たな業務が発生するという。
「インボイス制度・電帳法時代の支払業務では、請求書受領から支払までの一連のプロセスを電子化し、紙を使わずに業務が行える環境が求められる」(同社)