UQコミュニケーションズ(本社:東京都千代田区)は、UQ WiMAXの基地局建設業務システムをデータセンターからクラウドに移行した。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を採用し、東京と大阪の2拠点で稼働を始めている。以前よりも可用性を高めながら運用管理コストを25%削減した。日本オラクルとアシストが2023年6月27日に発表した。
UQコミュニケーションズは、中核事業の1つとしてWiMAXサービスを提供している。2023年3月時点で3800万超の契約実績がある。WiMAXサービスを支える基幹システム「基地局建設業務システム」は、全基地局の建設、運用、撤去までを一元管理するシステムであり、同社がLinuxサーバー上で構築・運用している。
今回、UQ WiMAXの基地局建設業務システムを、それまで使っていたデータセンターの終了を受けた形で、クラウドサービス(Oracle Cloud)に移行した。現在、東京(DR環境)と大阪(本番環境)の2拠点で稼働している。クラウドへの移行によって、以前よりも可用性を高めながら、運用管理コストを25%削減した。
図1:「Oracle Base Database Service」のアーキテクチャ(出典:日本オラクル)拡大画像表示
まずは、2020年5月に、DR(災害復旧)環境を、Oracle Cloud東京リージョンの「Oracle Base Database Service - Standard Edition」上に構築した。続いて、2020年6月から、以下の2段階で、本番環境のクラウド化と可用性強化を実施した。
第1段階では本番環境を移行した。2021年1月、大阪リージョンに本番環境の構築を開始。約5カ月でデータ移行までを完了し、2021年6月に運用を開始した。本番環境は大阪リージョン、DR環境は東京リージョンと、2拠点構成を採っている。
第2段階では、可用性を高めた。本番環境とDR環境をリアルタイムにデータ連携させるため、上位エディションである「Oracle Base Database Service - Enterprise Edition」に変更し、「Oracle Data Guard」を導入した。同時に、「Oracle Database 12c」から「Oracle Database 19c」へのアップグレードも実施した。
一連の構築作業は2022年8月に完了し、運用を開始している。なお、DR環境構築と本番環境のクラウド移行までは、アシストの「Oracle Cloud環境構築支援サービス」を活用した。この時の構築経験により、UQコミュニケーションズ社内にOracle Cloudに関するナレッジを蓄積した。これにより、可用性を強化する段階では、アシストの伴走支援を得ながら内製化で対応した。
クラウドへの移行の効果として、2拠点運用による事業継続体制が整った。2拠点分の「Oracle Database」のエディションをアップグレードしても、運用管理コストが25%下がっている。また、社内にOracle Cloudのナレッジを蓄積できたことで、内製化が可能になり、構築・移行コストを削減できるようになった。UQコミュニケーションズは今後、蓄積したスキルとナレッジを活用し、他システムのクラウド移行も検討している。
UQコミュニケーションズ / Oracle Cloud / アシスト / 通信事業者 / クラウド移行 / OCI / BCP/DR / Oracle / KDDI
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