凸版印刷は2023年7月3日、顔認証入退室管理システム「ピッコネ」を発表した。Photosynth、TRIBAWLと技術を持ち寄って開発したシステムで、顔情報だけで時間単位の会議室の予約やスマートロックと連携したドアの解錠が可能である。販売代理店は、凸版印刷のグループ会社であるトッパン・コスモ。同年10月から一般販売(企業向け)を予定している。価格は個別見積もりで、販売目標として2025年度までに関連事業も含めて5億円を掲げる。
トッパン・コスモが販売する「ピッコネ」は、顔認証を使った入退室管理システムである。凸版印刷、Photosynth、TRIBAWLの3社が技術を持ち寄って開発した。顔情報だけで、時間単位の会議室の予約や、スマートロックと連携したドア解錠を実現した(写真1)。
システムは、スマートロック「Akerun」(Photosynth)と顔認証デバイス「kaopa」(TRIBAWL)を、情報流通管理基盤「MyAnchor」(凸版印刷)とデータ連携させている。
ドアの解錠だけでなく、APIによるサービス連携や、機能のカスタマイズが可能。例えば、会議スペースの空き状況を確認したうえで予約可能なシステムなどを開発可能である。
顔認証の認証率は99.8%をうたう。マスクをつけた認証も可能。顔認証デバイスのkaopaは2.8インチと小型である。顔認証に必要な顔画像は、利用者みずから登録できる。PCやスマートフォン(専用アプリ)を介して登録する。