古物商・質屋チェーン「質 大黒屋」を運営する大黒屋(本社:東京都港区)は2024年1月12日、チャットでのやり取りで完結する真贋鑑定・査定機能を、2024年度をめどに提供すると発表した。蓄積済みの50万点以上の商品データを学習させた画像認識AIを用いる。顧客がチャットから写真画像を送るとAIが数秒で即時査定する。
大黒屋(本社:東京都港区)は、ブランド品や貴金属などの販売・買取や質預りを行う古物商・質屋チェーン「質 大黒屋」を全国24店舗で運営している。同社はアプリのチャットでのやり取りで完結する査定・真贋鑑定機能を、2024年度をめどに提供する。同社が蓄積した50万点以上の商品データを学習させた画像認識AIを用いる。顧客がチャットから写真画像を送るとAIが数秒で即時査定する(画面1)。
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顧客がアプリのチャットから送ってきた商品画像に対し、画像認識用のAIライブラリと大黒屋が蓄積したブランド品データを参照して高い精度でブランドと商品カテゴリーを特定し、現在の流通価格相場を提示する。
画像のほか、テキスト文も入力でき、システム側で鑑定・査定に活用可能なデータに整形して取り込む。査定結果の提示や買取契約の締結なども、顧客との会話応答の中で自動的に行う。同社がグローバル規模で管理している在庫情報と商品データベースを活用し、参照する商品価格データは常時最新に更新している。
「例えば、自宅のクローゼットにあるアイテムがいくらで売れるか、資産価値のの動向もリアルタイムで把握することができる。アプリからは不要なアイテムを下取りに出し、新たに欲しいアイテムを入手するといったことも可能である」(同社)