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NTT Com、IoT向けに「Active Multi-access SIM」を提供、故障時に回線を自動切り替え

2024年2月2日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2024年1月31日、IoT向け回線冗長化SIM「Active Multi-access SIM」を提供開始した。IoT端末側が通信の監視/回線切り替え機能を持たずに、SIMが自律的に接続先回線を切り替えて、回線故障に備えた冗長性を確保する。料金(税別)は、従量料金プランの基本料金がSIM1枚で月額300円、1MBの国内データ通信料が0.8円(NTTドコモ)と3円(KDDIローミング利用)。

※お詫びと訂正(2024/2/2 19:30)
最終段落に記した利用プランと料金に一部誤りがあり、正しい情報に修正しました。お詫びして訂正いたします。

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の「Active Multi-access SIM」は、回線冗長化機能を備えたIoT端末向けモバイルデータ通信SIMである。IoT端末側が通信の監視/回線切り替え機能を持たずに、SIMが自律的に接続先回線を切り替えて、回線故障に備えた冗長性を確保する(図1)。

図1:「Active Multi-access SIM」の概要(出典:NTTコミュニケーションズ)
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 SIMに内蔵したアプレットが回線の故障を検知し、メインキャリア(NTTドコモ)からサブキャリア(KDDI ローミング利用)に自動で切り替え、一定時間を置いて元に戻す。手動での設定・操作は不要である。SIMとツールキットが動作するETSI/3GPP規格準拠のIoT端末に対応する。

 メイン/サブキャリアともNTT Comが提供し、サブキャリアを個別に契約する手間がなく、より安価に利用できるとしている。メインキャリアは利用環境に応じたプランを用意し、複数のSIMで容量をシェアすることも可能。SIMは1枚から契約でき、開通・休止・廃止などの回線管理をWeb管理画面から行う。

 メインキャリアのプランは、「従量料金プラン」と月額の「定額料金プラン」から選択する。料金(税別)は、メインキャリアが従量料金プランの場合、基本料金がSIM1枚で月額200円、1MBの国内データ通信料が0.8円(NTTドコモ)。メインキャリアが定額料金プランの場合は最小構成の3MBコースが月額160円。いずれのプランも、上記に加えてマルチアクセスSIM利用料250円と、サブキャリア利用時には1MB 3円(KDDI)が加算される。

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