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[事例ニュース]

システムサポート、決済業務をプロセスマイニングで改善し、部門長の作業工数を削減

全体の5割にあたる100万円未満の決裁を権限移譲

2024年3月26日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

SIベンダーのシステムサポート(STS、本社:石川県金沢市)は、自社の決済業務をプロセスマイニングで改善し、部門長の作業工数を削減した。同社では案件規模の大小に関わらず部門長が年間3000件以上の承認・決裁処理を行っていたが、独Celonisのプロセスマイニングツールを導入し、この5割にあたる100万円未満の決裁を部門長配下に権限移譲した。Celonis日本法人が2024年3月26日に発表した。

 石川県金沢市のSIベンダーであるシステムサポート(STS)は、2023年1月、自社にプロセスマイニングツール「Celonis」を導入。自社でスクラッチ開発した受発注・原価管理システムを対象に業務プロセスの改善に取り組んでいる。なお、同社はCelonisのパートナーとして顧客企業での導入・運用支援を行っている(図1)。

図1:Celonisによる業務プロセスの可視化(出典:システムサポート)
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 自社におけるプロセスマイニング導入の最初のステップとして、事業部門のエンジニアで編成したチームが中心となり、受発注・原価管理システムのデータをCelonis上で可視化するプロトタイプを作成、可視化した結果から改善機会を特定した。次のステップでは、Celonisのオーナー組織となる管理本部にスキルを移管し、CelonisでモニタリングすべきKPIを定義し、分析のためのルールを定義した。

 効果は、部門長による承認・決裁の削減から現れた。従来は、案件規模の大小に関わらず、部門長が年間3000件以上の承認・決裁処理を行っていた。この5割にあたる100万円未満の決裁を部門長配下に権限移譲することで、部門長の作業工数を減らすことができた。

 また、Celonisの導入により、CoEが主体となって、社内業務改善を実行する意識が社内に芽生えた。Celonisで可視化している業務領域外でも業務改善の動きが生まれているという。

 STSは今後、受発注・原価管理システムに続き、Celonisの適用範囲を拡大していく方針である。新しい経費精算システムでは、2024年3月の稼働開始と同時にCelonisによるモニタリングを開始。テストデータを用いたCelonisのダッシュボードを開発し、約2カ月の運用後、課題発見と改善効果を役員会議で報告する予定である。また、2024年4月に稼働開始予定の新しい契約業務システムにもCelonisを適用する予定で、同年1月からCelonisによる可視化を検証している。

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