[調査・レポート]
2023年の国内IaaS/PaaS市場は前年比120.5%、マイグレーション需要が主体─矢野経済研究所
2024年4月24日(水)IT Leaders編集部
矢野経済研究所は2024年4月23日、国内のクラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場の調査結果から、クラウドベンダーの動向や新サービスの普及状況を発表した。クラウド基盤上で生成AIの活用に取り組む企業の増加などから、2023年の同市場は前年比120.5%の1兆9400億円と推計している。
矢野経済研究所は、国内のクラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場を調査した。調査期間は2023年11月~2024年3月で、調査対象はクラウド関連ベンダー(パブリッククラウドおよび周辺サービス提供事業者)と民間企業などである。
同調査にあたって、IaaS/PaaSを「パブリッククラウドを利用し、仮想化/自動化技術などを施したクラウドコンピューティング環境」と定義し、クラウドベンダーの事業者売上高ベースで市場規模を算出した。
2023年の同市場(事業者売上高ベース)は、クラウド基盤上で生成AIの活用に取り組む企業の増加などから、2023年の同市場は前年比120.5%の1兆9400億円と推計している(図1)。
図1:クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場における規模の推移と予測(出典:矢野経済研究所)拡大画像表示
「クラウド基盤市場はこれまでどおり、既存の業務データやシステムなどを維持しながら他の稼働基盤や新規システムに移行するマイグレーションプロジェクトが中心である。対象領域が情報系から基幹系へと広がり、市場の成長を支えている」(矢野経済研究所)
なかでも、過去の技術や仕組みで構築され、最新技術の適用が難しいレガシーシステム刷新のニーズを挙げる。「経済産業省が2018年9月のDXレポートで指摘した、レガシーシステムによってDXの遅延や経済損失が引き起こされる2025年の崖が目前に迫っており、システムの刷新に動く企業が増加していく」(同社)
同社によると、国内企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に対する関心は衰えてはいないという。「業務効率化のためのDXから、競争力向上を目指すDXへと広がり、戦略的なDXから実践的なDXに進展していることが市場の伸びにつながっている」(同社)という。
また、同社によると、ユーザー企業のクラウド基盤運用を支援するマネージドサービスの認知度が高まり、利用するユーザーが増加したことや、そのサービスメニューの拡充により、クラウドを利用しやすい環境が整いつつあることも、市場の成長を後押ししている。
●Next:生成AIがクラウド基盤市場に与える影響は?
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