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AWSの生成AIアシスタント「Amazon Q」、開発支援「Q Developer」やアプリ自動構築「Q Apps」を提供

2024年5月2日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米Amazon Web Services(AWS)は2024年4月30日(米国現地時間)、生成AIアシスタント「Amazon Q」の一般提供を開始したと発表した。ソフトウェアコードを自動生成して開発作業を支援する「Amazon Q Developer」、ユーザーのデータ活用を支援する「Amazon Q Business」、利用したいアプリケーションの内容を自然言語で記述すると自動で構築する「Amazon Q Apps」(プレビュー版)を提供する。

 米Amazon Web Services(AWS)は、生成AIアシスタント「Amazon Q」(画面1)の一般提供を開始した。開発者向けの「Amazon Q Developer」、ビジネスユーザー向けの「Amazon Q Business」および「Amazon Q Apps」(プレビュー版)を提供する(関連記事サーバーレスでスケールを確保する分散DB、LLMを活用した開発環境など─AWS re:Inventでの主な発表)。

画面1:Amazon Qの対話型インタフェース(出典:米AWS)
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コードの自動変換など、さまざまな開発作業を支援

 AWSがAmazon Qの中核サービスに位置づけるAmazon Q Developerは、ソフトウェアコード自動生成などで、開発者やIT担当者が担う開発にまつわる諸作業を支援する。コーディング、テスト/デバッグ、言語処理系の更新に伴うソースの修正、セキュリティ検査などをAmazon Qの対話型インタフェースから行える。また、AWSのコンソール、Slack、IDE(統合開発環境)、GitLabなどとの連携に対応する。

 「開発者がコーディングに費やせる時間は全体の30%以下で、残りの時間は煩雑な繰り返し作業に追われている。Webサイト構築・運用のベストプラクティスの調査、ドキュメントやフォーラム、同僚との会話を通じたスキルの学習なども開発者の時間を逼迫させている」(同社)状況を受けて提供する。

 コードのサジェストやレコメンドをほぼリアルタイムに生成できる。社内コードベースをカスタマイズした有用性の高いコードをレコメンドする機能も持つ。AWSによると、Amazon Qを試行した企業における、生成したコードの採用率は、英BT Groupで37%、豪National Australia Bankで50%に及ぶという。

 また、コードのリファクタリングやソフトウェアのバージョンアップなど、幅広いタスクを自律的に遂行するエージェント機能を備えている。例えば、「ソーシャル共有アプリ内に“お気に入りに追加”機能を作成して」といった指示を与えると、エージェントが既存のコードを解析してステップごとの実装計画を提示する。

●Next:Java 8から17へのバージョンアップに伴うコード自動変換の例

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