矢野経済研究所は2024年8月5日、太陽光・室内光,廃熱、体温、電磁波、振動などの微小なエネルギーを収穫(ハーベスティング)して電力エネルギーに変換する環境発電機器「エネルギーハーベスティングデバイス」のグローバル市場の調査概要を発表した。同デバイスの台数は2024年の17億台から2032年には153億台になると予測している。
エネルギーハーベスティング/エナジーハーベスティング(Energy Harvesting:環境発電)とは、太陽光・室内光,廃熱、体温、電磁波、振動などの微小なエネルギーを収穫(ハーベスティング)し、電力エネルギーに変換する発電方式のことである(図1)。
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「エネルギーハーベスティングは、持続可能な社会を目指す世界的な動きの中、環境負荷を低減する電力源として期待されている。最近では、IoT機器においても、バッテリー交換作業を省略する永続的な発電方式として注目が集まっている」(矢野経済研究所)
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今回、矢野経済研究所はエネルギーハーベスティングデバイスのグローバル市場を調査し、その概要を発表した(図1)。
調査対象としたのは、発電素子に加えて、認識(センシング)、制御、通信の機能を持ち、主にμW、mWレベルの発電を行うデバイス。蓄電機能の有無は加味せず、発光・表示のみで通信機能がないデバイスは除外した。調査では、市場規模をメーカー出荷数量ベースで算出し、2024年4月~6月の調査期間で、専門研究員による直接面談、電話/メールなどによるヒアリング調査、文献調査を併用した(図2)。
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●Next:技術と環境整備の両面で進展するエネルギーハーベスティング
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