住信SBIネット銀行(本社:東京都港区)は2024年8月19日、カスタマーセンターあての電話に対話型AI(バーチャルアシスタント)で応対するシステムを構築し、運用を開始したと発表した。Kore.ai Japanの「Kore.ai XO Platform」を導入し、LLMにAzure OpenAI ServiceのGPT-4oを利用する。今後、システムの適用対象を拡大していく。
住信SBIネット銀行は、カスタマーセンターあての電話に対話型AI(バーチャルアシスタント)で応対するシステムを構築し、運用を開始した。
システムの構築にあたって、Kore.ai Japanの「Kore.ai XO Platform」(画面1)を導入し、大規模言語モデル(LLM)にAzure OpenAI ServiceのGPT-4oを利用する(関連記事:Kore.ai Japan、対話型AI構築ツール新版「XO Platform 10.0」、初期学習データなしで利用可能)。
画面1:エクスペリエンス最適化プラットフォーム「Kore.ai XO Platform」の画面例(出典:Kore.ai Japan)拡大画像表示
「金融サービスのデジタル化の進展に伴い、カスタマーセンターへの問い合わせが増加・多様化し、既存のIVR(自動音声応答システム)では対応しきれず、待ち時間が長くなる傾向にあった」(同行)。また、問い合わせの振り分けが適切に行われず、オペレーターの業務負荷が増大していたという。
バーチャルアシスタントの導入により、カスタマーセンターに電話で問い合わせた際の待ち時間の問題を解消した。AIによる応対では、問い合わせの内容に応じて、詳細情報を案内するWebページのURLをSMSで送付したり、適宜オペレーターに引き継いだりできる。
住信SBIネット銀行によると、今回は一部の問い合わせ窓口を対象に導入し、今後、適用対象を拡大していくという。
住信SBIネット銀行 / 音声認識 / 生成AI / ボイスボット / 銀行 / 金融 / Azure OpenAI Service / ネット銀行 / 三井住友トラスト・ホールディングス / コンタクトセンター / コールセンター / Kore.ai
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