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ピクセルカンパニーズ、生成AI向けコンテナ型データセンターを販売、コンテナ5台/GPU512基で構成
2024年8月22日(木)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
ピクセルカンパニーズは2024年8月22日、生成AIシステムの稼働基盤に向くコンテナ型データセンターを販売開始した。生成AIの需要を受け、企業や大学・研究機関などに提供する。コンテナ5台/GPU最大512基構成で、販売時の仕様としてGPUに「NVIDIA H100」を搭載する計画である。
SI/データセンター事業者のピクセルカンパニーズは、生成AIシステムの稼働基盤に向く、GPUに特化したコンテナ型データセンターを販売開始した。生成AIの需要を受け、企業や大学・研究機関などに向けて提供する。
ファシリティとして、20フィート(約6m)の水冷式コンテナ5台(GPU搭載コンテナ4台、管理用コンテナ1台)、コンテナあたり4ラック構成で、GPUサーバー最大16台(GPU最大512基)を搭載することができる。販売当初の仕様ではGPUに「NVIDIA H100」を搭載する計画である(図1)。
図1:GPUに特化したコンテナ型データセンターの概要(出典:ピクセルカンパニーズ)拡大画像表示
コンテナ型データセンターの設計にあたっては、スーパーマイクロ(Supermicro)から技術提供を受けて、GPUサーバーラック、冷却装置、発電装置をコンテナの規格に合わせて個別に製作、現地で組み上げる工法を採用している。設備の更新が容易で、GPUの開発サイクルが加速度的に進む中でも常に新しい製品を導入しやすいという。
「一般的な建物型データセンターを建設する場合、通常4~5年の工期を要する。対してコンテナ型では全体工期を半年程度に短縮できる。最小構成として、コンテナ5台と冷却塔など必要設備を置ける広さがあれば設置可能で、用地の確保も容易である」(ピクセルカンパニーズ)
サーバー冷却装置は水冷式。GPUはCPUと比較して発熱量が大きく、一般的な空冷式では冷却効率および消費電力に課題があることから採用した。冷却水を循環利用することで、空冷式と比べて使用電力を15~20%削減し、計算リソースに使用できる電力が38%増加するという。
現在、ピクセルカンパニーズは、経済産業省の補助金を受けて福島県双葉郡大熊町にコンテナ型データセンターの建設を進めており、2024年中の稼働開始を予定している。今回、販売開始したのは、同データセンターの建設を通じて培ったノウハウをパッケージにしたものである。
ピクセルカンパニーズ / コンテナ型データセンター / GPU / NVIDIA / ITインフラ / Supermicro / 生成AI
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