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AIデータ分析「dotData Insight」に月額5万円からの中堅中小企業限定「Lite」を追加

年商300億円以下のユーザー限定で大塚商会が販売

2024年10月2日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

大塚商会は2024年10月1日、データ分析ツール「dotData Insight」の中堅・中小企業向け限定プラン「dotData Insight Lite」を提供開始した。特徴量自動設計とAIを組み合わせたデータ分析ツールを年商300億円以下のユーザー限定で提供する。対象ユーザーはdotData Insightの全機能を月額5万円(税別)から利用できる。米dotDataが同年9月9日に発表した。

 米dotDataの「dotData Insight」(画面1)は、特徴量自動設計とAIを組み合わせたクラウド型データ分析ツールである。AIがデータに見られる特徴量(パターン)を自動で設計・抽出し、それを生成AIが解釈してデータから洞察を読み解いて説明する。ユーザーは、この説明について生成AIと対話しながら、ビジネス施策などを導き出すことができる。

画面1:クラウド型データ分析ツール「dotData Insight」の画面例(出典:米dotData)
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 事業部門のユーザーに向けて提供している。「利用にあたって統計やAIの知識は不要。BIツールのように、データと分析の目的を指定すれば、だれもが簡単にデータからインサイトを抽出できる」(dotData)。どんなテーマで何を分析すべきかについて、業務の悩みや改善したい点を生成AIへ伝えるだけで企画案が得られるという。

 データ分析の結果として、業務改善につながる条件や閾値を自動抽出できることをアピールしている。「過去3カ月で特定の製品を5回以上購入した顧客は、リピート購入者になる可能性が1.5倍に高まる」といった明確な傾向が現れる条件・閾値を自動で特定する。加えて、生成AIを用いてこれらの背後にある要因や理由に関する仮説を自動生成することが可能としている。

 今回、年商300億円以下の中堅・中小企業ユーザー限定で、dotData Insightの全機能を低価格で利用可能な「dotData insight Lite」を提供する。価格(税別)は月額5万円からで、大塚商会が販売する。

 既存のdotData Insightの価格(税別)は、計算クラスタ3ノード(1ノードあたりCPU8コア、メモリー64GB)の基本構成で月額100万円からである。

 Lite版の価格体系はクレジット消費型モデルで、有効期限6カ月のモデルが40万円(OpenAI API連携:別途3万3000円)で420クレジット。有効期限12カ月のモデルが60万円(同:別途6万4000円)で840クレジット。12カ月モデル/840クレジットについては、リアルタイム計算(可視化や生成AIによる解析など)を320時間程度、バッチ計算(特徴量セグメントの探索やデータインポートなど)を160時間程度まで利用可能となっている。

 なお、dotDataは、データ分析部門/データサイエンティスト向けに「dotData Enterprise」を提供している。データの特徴量自動設計まではdotData Insightでも可能だが、dotData Enterpriseは、特徴量自動設計、マシンラーニングを含めてAI予測モデル開発全体を自動化する(関連記事AIデータ分析ソフト新版「dotData Enterprise 3.2」、JDBCでBIツールと連携)。

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