米アドビ(Adobe)は、生成AIを人間の創造性を支援するツールと捉え、倫理観を重視した開発を進めている。2024年12月6日に同社日本法人が記者発表会を開き、同年4月に日本法人の代表取締役社長に就任した中井陽子氏が2024年度の取り組みの振り返りと2025年の日本市場の展望を語った。
「生成AIはあくまでもツール、人間の創造性を置き換えない」
日本マイクロソフトでWindows&Office カテゴリー戦略グループ業務執行役員、パブリックセクター事業本部で公共・教育部門統括の執行役員を歴任し、2024年4月にアドビ 代表取締役社長に就任した中井陽子氏(写真1)。説明会では、中井氏が同社の2024年度の取り組みの振り返りと2025年の日本市場の展望を語った。
生成AIがメガトピックになった2024年。アドビは、「生成AIモデルのトレーニングにユーザーのコンテンツを利用しない」「不適切な内容は生成しない」といったAI倫理観のメッセージを世の中に打ち出すことに注力してきたという。
2024年10月に米マイアミで開催した年次イベント「Adobe MAX」では、アドビ デジタルメディア事業部門 プレジデントのデイビッド ワドワーニ(David Wadhwani)氏が、「生成AIはあくまでもツールであり、人間の創造性を置き換えるものではない」と強調し、同社の生成AIに対する立場を改めて示している。
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