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ネットワーク監視ツール「OpManager」新版、傾向分析による自動しきい値設定の対象を拡大

2025年1月30日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ゾーホージャパンは2025年1月30日、システム/ネットワーク監視ツール「OpManager」の新版(バージョン12.8 ビルド番号12.8.272)を提供開始した。過去の監視データを基にした監視しきい値の自動設定機能を強化し、監視項目のほとんどに適用できるようにした。これまで、しきい値を自動設定できるのはCPU使用率、メモリー使用率、死活監視の3つだった。

 ゾーホージャパンの「OpManager(オーピーマネージャ)」は、Webベースのシステム/ネットワーク監視ツールである。監視データを集計してグラフ化し、しきい値を超えた際にアラートを送信する。システム管理作業をジョブとして定義して実行するジョブスケジューラ機能を備える(関連記事ネットワーク監視ツールの上位版「ManageEngine OpManager Plus」、コンフィグ管理やフローコレクタを統合)。

 監視データの収集方法は、SNMP/WMI監視を基本に、Telnet/SSHログインによるコマンド実行結果の監視、ポートスキャン、Syslog監視、応答時間監視など。Webアプリケーションサーバーなどの性能を監視するAPMプラグインも用意している。

 新版(バージョン12.8 ビルド番号12.8.272)では、過去の監視データを基にした、しきい値の自動設定機能「適応しきい値機能」を強化した。これまで、しきい値を自動設定できる項目はCPU使用率、メモリー使用率、死活監視の3つだったが、新版では監視項目のほとんどに適用できるようになった(図1)。

図1:適応しきい値監視機能のイメージ(出典:ゾーホージャパン)

 「ネットワーク/システム監視においては、設定したしきい値の上下から機器の異常を検知するのが一般的である。その設定が適切でないと無駄なアラートが届いたり、逆に必要なアラートが届かない事態となり、異常検知が難しくなる」(ゾーホー)

 適応しきい値機能は、監視データから適切な値の範囲を予測してしきい値を自動設定し、値からの乖離が大きい場合に、異常発生と判断してアラートを送信する。新版ではアラート同士の相関など独自ルールを定義する機能も追加。アラート設定を細かく制御してアラート回数を減らせる。

 新版では、特定のあて先への経路に潜む問題への分析機能も追加した。ネットワーク経路のホップ(ネットワークが切り替わる箇所)ごとにレイテンシやパケットロスを監視する。従来はOpManagerサーバーを送信元とする経路しか監視できなかったが、今回、OpManagerエージェントをインストールした装置からの監視が可能になった(画面1)。

図2:ネットワーク経路の問題を把握するためのネットワークパス分析画面(出典:ゾーホージャパン)
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 また、ストレージ監視対象に「Hitachi NAS」が加わったほか、「EMC Unity」「Pure Storage」「EMC Isilon」「IBM Spectrum Virtualize」「Netapp ONTAP」「IBM DS Series」の装置テンプレートを追加した。

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Zoho / ネットワーク監視 / APM / システム監視 / SNMP

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