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大和ハウス工業、110個のRPAロボットで業務効率化を推進、2023年度は27万時間17億円を削減

RPAを「UiPath Platform」に切り替えてロボット開発期間を短縮

2025年3月4日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三

大和ハウス工業(本社:大阪市北区)は、2016年にRPAツールを導入して業務生産性の向上に取り組んでいる。2024年7月には、グループ会社への展開にあたってRPAツールを「UiPath Platform」に切り替え、既存のロボット全110個を移行した。現在はAIエージェント機能の導入について検討を進めている。UiPathが2025年3月4日に発表した。

 大和ハウス工業は、戸建住宅をコア事業に賃貸住宅、分譲マンション、商業施設、事業施設、環境エネルギーなどの事業を展開するハウスメーカーである。2016年にRPAツールを導入して業務生産性の向上に取り組んでいる。導入効果は年々向上しており、2023年時点で1年あたり27万時間、17億円弱を削減している(図1)。

図1:大和ハウス工業によるRPAの導入効果。業務削減時間と効果金額(出典:UiPath)
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 2022年には、グループ会社への展開を視野に入れ、情報システム子会社のメディアテックにRPAの運用を移管し、RPAを「UiPath Platform」へとリプレースすることを決定。グループ会社への展開が容易なクラウド型であることなどを評価したという。旧RPA製品からソフトウェアロボットの移行を始め、約9カ月経った2024年7月、既存のロボット全110個の移行を完了した。

 RPAツールを移行した効果として、ソフトウェアロボットの開発生産性が向上した。旧RPA製品では、要件定義からリリースまでの平均期間が15日だったが、UiPathに切り替えて3日分を短縮している。開発期間の大半を占める要件定義の時間は変わっていないので、ロボットの開発効率が上がっているという。また、ロボットの処理速度が向上し、SAPなど他のアプリケーションとの連携操作も安定化したとしている。

 現在は、業務プロセスをエンドツーエンドで自動化することを目指し、UiPath上でAIエージェント機能の導入を検討している。AIエージェントについて、以下の用途を想定している。

  • UiPath Document Understandingに備わるIDP(インテリジェントドキュメント処理機能)を用いた非構造化データを含む文書処理の自動化
  • Autopilot for Developersによる、ロボット作成時間の短縮
  • Autopilot for Everyoneによる、社内の問い合わせ業務のような煩雑な業務の自然言語処理
  • 開発生産性・保守性向上のためにワークフローの自動修復が行えるHealing Agent機能による、エラー確率の抑制と開発者の負担軽減
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