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アステリア、生産ラインのロボットの動きをシミュレーションで事前に検証する「Artefacts」
2025年3月31日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
アステリアは2025年3月28日、ロボットアプリケーション開発用シミュレーション基盤「Artefacts(アーテファクツ)」を発表した。実環境で動作させなくても、事前にシミュレーションによってロボットの動作を確かめられる。北米・アジア市場に向けた英語版を同年4月1日、日本語版を5月に提供開始する。価格(税別)は月額10万円から。販売目標は2030年度に20億円。
アステリアの「Artefacts(アーテファクツ)」は、ロボット向けアプリケーションの開発を効率化するプラットフォームである。ロボットの動作をコンピュータ上のシミュレーションによって検証するための機能一式をパッケージ化した。これにより、実環境で動作させなくてもロボットの動作を確かめられる。画面1は、Artefactsで月面探査機のシミュレーションをする様子で、宇宙探索・開発用途での利用も視野に入れる。
画面1:Artefactsで月面探査機のシミュレーションをする様子(出典:アステリア)拡大画像表示
アステリアによると、従来、建設中の生産ラインなどでは、ロボットの動作をテストするための物理環境を用意することが困難で、ロボット実機のセットアップを省略し、最初から実環境でテストせざるをえなかった。シミュレーション不足のため、現場での初歩的な試行錯誤の繰り返しを余儀なくされていたという。
今回、アステリアのAI専業子会社であるアステリアArtificial Recognition Technology(アステリアART)は、AI技術をロボティクス領域に応用し、ロボット向けアプリケーション開発用途のシミュレーション基盤としてArtefactsを開発した。
Artefactsは、シミュレーション環境の構築や、シミュレーションの実行、テストセットをパッケージ化している。問題箇所を自律的にフィードバックしながら改善する追跡機能も備える。「導入初日からシミュレーション環境での稼働テストを開始できる」(アステリア)とし、ロボット向けアプリケーションの開発期間を数カ月から1日に短縮し、開発費用を50%以上削減できると見込んでいる。
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