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Webシステム実行環境「KUSANAGI 9」、Red Hat Enterprise Linux版を選択可能に

2025年4月9日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

プライム・ストラテジーは2025年4月9日、Webシステム高速実行環境「KUSANAGI」において、稼働基盤(Linux OS)の組み合わせを拡充したと発表した。既存のAlmaLinux版とCentOS Stream版に加え、有償版においてRed Hat Enterprise Linux(RHEL) 9を選べるようにした。LinuxとしてRHELを使っている大手企業などの需要に応える。

 プライム・ストラテジーの「KUSANAGI」は、Webシステムのバックエンドシステムを高速に動作させるための実行環境である(関連記事Webシステム実行環境「KUSANAGI」無償版、2032年まで長期サポートのAlmaLinux OS 9を選択可能に)。

図1:Webシステム高速実行環境「KUSANAGI」の仮想マシンイメージ構成(出典:プライム・ストラテジー)
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 LinuxとWebサーバー(Nginx、Apache)を中核に、言語、データベース管理システム、CMS(コンテンツ管理システム)などをパッケージ化している(図1)。CMS「WordPress」を高速化する用途で使うユーザーが多いが、業務アプリケーションを含めた任意のWebシステムを高速化可能である。

 Webシステムを構成するミドルウェア一式を、Linuxを含めた仮想マシンイメージ、またはDockerコンテナイメージの形態で提供している。仮想マシンイメージはクラウドサービスでも提供しており、クラウドベンダーのマーケットプレイス、または提携クラウドベンダーの管理コンソールから導入できる。KUSANAGIを利用可能なクラウドサービスは数十社ある。

 有償版(Business Edition、Premium Edition、Security Edition)と、機能を限定した無償版(Free Edition)がある。今回、有償版の稼働基盤として、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 9を選べるようにした。LinuxとしてRHELを使っている大手企業などの需要に応える。RHEL版の利用にあたっては個別に対応するとしている。

 KUSANAGIはもともと、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のクローンOSであるCentOS版を提供してきた。CentOSのサポート終了のアナウンスを受けて、CentOSの代替として、RHELのアップストリームに相当するCentOS Stream版と、CentOS同様のRHEL互換OSであるAlmaLinux OS版を提供してきた。今回、RHEL版を追加した。

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プライム・ストラテジー / KUSANAGI

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