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シノケングループ、投資用不動産の顧客をサポートする「セールスAIエージェント」を構築へ

2025年5月13日(火)IT Leaders編集部

投資用不動産のシノケングループ(本社:東京都港区)は、顧客の投資活動を支援する「セールスAIエージェント」の構築を、PKSHA Technologyと共同で進めている。商談時のノウハウなどを学習し、商品の説明や不動産投資関連の質問への回答などを行う。PoCを経て2025年秋を目処に運用開始する予定。PKSHA Technologyが2025年5月12日に発表した。

 シノケングループは、会社員や公務員の顧客を対象にした投資用不動産販売、不動産賃貸管理などを行う不動産事業会社グループの持株会社である

 同社によると、近年、顧客のニーズやライフスタイルの多様化と共に、市況の変化も目まぐるしく変化する中、顧客からの質問への回答や、顧客とその家族、セールス担当が揃う面談時間の調整にに時間を要するなど、顧客を待たせる場面が増えていることが課題だったという。

 そこで、PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)と共同で、24時間いつでも顧客の相談に対応しながら、顧客の投資活動をサポートする「セールスAIエージェント」の構築に着手した。AIエージェントがオンラインで会社や商品の説明、不動産投資に関連する質問への回答などを行う。顧客のニーズや背景を加味し、一人ひとりに適した物件を提案する。接客をスムーズにするため、人間を模したアバターも開発する。

 シノケングループとPKSHA Technologyは、「PKSHA AI Agents」(図1)をベースに、シノケングループが1990年の創業以来7000棟以上のアパートを販売し培ってきた商談ノウハウをAIエージェントのナレッジベースとして参照可能な仕組みを構築する。

図1:AIエージェント開発サービス「PKSHA AI Agents」のコンセプト(出典:PKSHA Technology)
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 このナレッジへの参照によって、顧客の問い合わせに対してどのような情報を収集して提供すべきかを主体的に判断して提案する。今後、同社の資料やデータ、商談時のノウハウを学習したうえで、ユースケースや商談履歴の解析、機械学習を進め、PoC(概念実証)を経て2025年秋を目処に運用を開始する予定である。

 「アナログな仕組みが中心となっている不動産業界にAIを適用することで、業界内の業務自動化の先進例の実現に努める。顧客にとっては、都合の良いタイミングで相談ができることに加え、情報の非対称性/不透明性が解消され、安心して不動産投資が行えるようになる」(両社)

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不動産 / 営業 / AIエージェント / PKSHA Technology

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