キャディは2025年5月19日、製造業におけるAI活用の実態を調査した結果を発表した。AIツールを使い始める前の段階で操作・使い方や安全性・リスクに不安を抱いていた人が大半だが、最終的には過半数がAIツールの活用を前向きに捉えている。
製造業向けAIデータプラットフォーム「CADDi」を提供するキャディは、製造業におけるAI活用の実態を調査した。製造業に勤め、AIツールを利用している300人を対象に、2025年4月25日~30日にインターネットで調査した。調査によると、AIツールの利用前の段階で操作や安全性・リスクに不安を抱いていた人が大半だが、最終的には過半数がAIツールの活用を前向きに捉えている。
7割は操作や安全性に不安も、導入後に印象が変化
操作面で、何かしらの不安やハードルを抱えていた回答者は全体の70.7%を占めた。最も多かったのは「専門知識が必要そう」(27.0%)で、「操作が難しそう」(19.7%)などが続いた(図1)。

拡大画像表示
一方、46.7%は「とりあえず試してみた」と自発的に行動を起こしている。「会社が導入したので使わざるを得なかった」という受動的な回答は4.0%と少なかった(図2)。

拡大画像表示
AIツールを実際に利用した後の印象は、「思っていたより簡単だったが少し慣れは必要だった」(43.7%)、「想像以上に簡単で拍子抜けした」(9.3%)などの、使用ハードルは高くないと感じる回答者が過半数を占めた。「使用前は約7割が感じていたが、実際に使うと不安の大半は解消されている」(キャディ、図3)ようだ。

拡大画像表示
安全性やリスクの面で不安を抱いていた回答者は82.3%で、対応として「社内ルールを確認した」(25.0%)、「自分で使用ルールを決めた」(21.3%)など、慎重かつ前向きな行動が見られた。利用後の印象としては、「注意点はあるが想定内のリスクだった」(26.7%)、「一部不安は残るものの便利さが上回っている」(20.3%)という回答が多かった。
●Next:製造業におけるAIの活用業務領域
会員登録(無料)が必要です
- 1
- 2
- 次へ >