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NTT-AT、問題解析を生成AIに依頼できるトラフィック可視化・分析装置「@FlowInspector mini」
2025年5月30日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は2025年5月27日、ネットワークトラフィック可視化・分析アプライアンス「@FlowInspector mini(アットフローインスペクター ミニ)」を発表した。同年6月2日から販売する。特徴は、小型軽量で設置が容易なことと、生成AIを搭載しており、ネットワークの問題解析を自然言語で依頼できること。価格は、要問い合わせ。
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)の「@FlowInspector mini」は、ネットワークトラフィックを可視化・分析するアプライアンス装置である。ミラートラフィックを収集し、問題解析に必要な情報をパケットログとして内部に保存する。常時監視のほか、問題発生時に設置して利用可能である。

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特徴は、小型軽量で設置が容易なことと、対話型の生成AIを介してネットワークの問題解析を自然言語で依頼できること(図1)。解析の依頼に対し、トラブルの原因を推定し、対応策を提示してくれる。

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画面1は、製品を用いたトラブル解析の例である。2025年4月12日~13日の間に問題が発生したとみられるDNS通信について、解析を依頼している。画面2は、解析レポートである。問題点に対する具体的な対策も提示している。

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なお、@FlowInspectorシリーズは、ネットワークの規模や用途に応じて、mini、BASIC、10G、100Gの4種類をラインナップしている(表1)。
製品名 | 概要 |
---|---|
@FlowInspector mini | ネットワークの問題解析に生成AIを利用可能。安価・小型の製品で、帯域は1Gbps |
@FlowInspector BASIC | ネットワークの常時監視に適したスタンダードモデル。帯域は1Gbps |
@FlowInspector 10G | 映像・音声など広帯域通信に向く上位モデル。品質劣化や問題の兆候を高精度に監視する。1台で8つの10Gbps回線を監視可能 |
@FlowInspector 100G | 放送設備のIPマスターやデータセンターなどに向くハイエンドモデル。1台で2つの100Gbps回線を監視可能 |