[市場動向]

富士通、「富岳」後継のスパコン「富岳NEXT」の設計へ、理研から受注

次世代CPU「MONAKA-X」を搭載、AI処理需要にも応える

2025年6月19日(木)IT Leaders編集部

富士通は2025年6月18日、理化学研究所(本部:埼玉県和光市)からスーパーコンピュータ「富岳」の次世代システム(開発コード名:富岳NEXT)の基本設計を受注したと発表した。全体システム、計算ノード、CPU部を設計する。基本設計の期間は2026年2月27日まで。

 富士通は、理化学研究所からスーパーコンピュータ「富岳」の次世代システム(開発コード名:富岳NEXT)の基本設計を受注した。全体システム、計算ノード、CPU部を設計する。基本設計の期間は2026年2月27日までとなっている(関連記事スパコン性能ランキングTOP500の2025年6月版、El Capitanがトップを堅持、富岳は7位)。

 富岳NEXTの基本設計では、現在開発中の汎用CPU「FUJITSU-MONAKA」(図1)で適用する技術を融合・進化させるとしている。GPUなどアクセラレーターとの連携により、需要の変化にも柔軟に対応できるシステムを目指す。

図1:FUJITSU-MONAKAプロセッサは電力あたりの性能の高さを謳う(出典:富士通)
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 FUJITSU-MONAKAは、2nm(ナノメートル)の半導体設計技術を採用。さらに、3Dパッケージ構造に最適化したアーキテクチャや超低電圧回路動作技術などの技術を適用する。エッジコンピューティングからデータセンターまで広範な用途で性能と省電力を両立するとしている。

 富岳NEXTは、FUJITSU-MONAKAの後継CPU「FUJITSU-MONAKA-X」(仮称)を搭載し、富岳のアプリケーション資産を継承しつつ高速化する。また、AI処理の高速化機構によってAI処理需要に応えていく。富士通はMONAKA-Xについて、富岳NEXTへの搭載のほか、広範な分野で活用することを想定している。

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