[事例ニュース]
スズキ、全社データを「Denodo」で仮想統合、部門ごとのデータサイロを解消
2025年7月22日(火)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
自動車メーカーのスズキ(本社:静岡県浜松市)は、データを部門間で相互利用する環境を整備し、2023年1月から運用している。データ仮想化プラットフォーム「Denodo Platform」を導入して、データを複製しない仮想統合の手法で部門ごとのデータサイロを解消している。Denodo Technologiesが2025年7月22日に発表した。
自動車メーカーのスズキは長年、縦割り型で部門ごとに構築されたシステムを運用してきたため、他部門のデータを利用するのに困難、苦労があった。部門ごとの各工程内でデータの利用が限定されていたり、システムごとにデータの保管場所が異なっていたりと、業務に必要なデータの所在の把握からして難しかったという。
同社は当初、部門間でデータを相互利用するのに、各システムからデータを抽出・変換・格納するETLの手法を用いていた。しかし、ETL処理の開発・保守にかかる負担が大きく、適用範囲を拡大することが困難であることから、別の手法を導入候補の製品と共に検討。その結果、Denodo Technologiesのデータ仮想化プラットフォーム「Denodo Platform」(図1)を導入した。
図1:データ仮想化プラットフォーム「Denodo Platform」の構成図(出典:Denodo Technologies)Denodo Platformは、データベースやファイルなど各種のデータソースを、複製することなく生データのまま仮想化する仮想統合の仕組みを持つ。この仕組みにより、データ分析などに必要なデータプレパレーション(準備)の時間を短縮して、データを利用しやすくする(関連記事:データ仮想統合ミドルウェア新版「Denodo Platform 9.0」、RAG構成AIシステムの構築を容易に)。
スズキは、2022年9月にDenodo PlatformのPoC(概念検証)を開始。APIの設定・接続の容易さや、データ仮想化によるデータカタログの有効性を確認した。「SQLを書けなくてもデータにアクセス可能で、使い慣れたExcelを介してデータの取得・検索が行え、業務部門の担当者でもデータの活用がしやすい」(同社)ことも評価。2023年1月から本運用を開始している。
また、データ活用の定着を図るため、3年前から役員や本部長に向けてIT研修会を開き、Denodo PlatformやBIツールを使った、必要なデータの抽出・可視化を体験する機会を設けている。取り組みの結果、役員・管理職レベルにおいて、「データ活用は自分自身の課題であり、データはみずから使いこなすもの」という意識変化が生じたという。
スズキ / データ統合 / Denodo Platform / データ仮想化 / 自動車 / 製造 / Denodo Technologies / 静岡県 / 浜松市 / データ活用基盤 / BI / アナリティクス
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