[市場動向]

「Apple Intelligence」の次世代基盤に「Gemini」を採用へ、グーグルとアップルが生成AIで戦略的提携

2026年1月13日(火)河原 潤(IT Leaders編集部)

米グーグルは2026年1月12日(米国現地時間)、米アップルとAI分野における複数年の戦略的提携を締結したと発表した。アップルが開発する次世代のAI基盤モデル「Apple Foundation Models」の構築において、グーグルの生成AIモデル/サービス「Gemini」およびクラウド技術を採用する。

 米グーグルと米アップルがAI分野で複数年の戦略的パートナーシップを結んだ。アップルが開発している次世代のAI基盤モデル「Apple Foundation Models」において、グーグルの生成AIモデル/サービス「Gemini」およびGoogle Cloudの技術を採用する。

 両社の提携により、アップルがiPhoneなどのオンデバイスAIとして実装しているAIプラットフォーム「Apple Intelligence」(画面1)がGeminiで大幅に強化される見通し。特に、2026年後半に提供予定の音声アシスタント「Siri」のパーソナライズ機能など、新たなユーザー体験(UX)の基盤としてGeminiが活用される。

画面1:「Apple Intelligence」のWebページ
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 これまでアップルは、自社製デバイスのAI技術/機能について、“自前主義”を貫いてきた(ただし、米OpenAIの「ChatGPT」との連携など、iOSの一部の機能では他社の技術を利用していた)。発表によると、アップルは「慎重な評価(careful evaluation)」を行った結果、グーグルのAI技術がApple Foundation Modelsにとって最も能力の高い基盤を提供すると判断したという。これにより、アップルはiPhoneやiPad、MacなどのAI機能のバックエンドに、Googleの実績あるAIインフラとGeminiモデルの能力を取り込むことになる。

 一方で、ユーザーのプライバシー保護に関しては、アップルの従来の方針が維持される。Apple Intelligenceの処理は引き続きアップル製デバイス上または同社のクラウド基盤である「Private Cloud Compute」上で実行され、同社の厳格なプライバシー基準を順守するとしている。

 グーグルは、今回の提携が生成AI市場における競争環境に大きな影響を与えることになるとしている。アップルは同社製デバイスにおいて長年、Googleをデフォルトの検索エンジンにしてきたが、そのパートナーシップをAI分野にも拡大する形となる。グーグルにとっては、アップルの膨大なユーザーベースに対して、Geminiをはじめとする生成AI/AIエージェントを提供する巨大なチャネルを確保することになる。

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