コンテナ型データセンター事業者のゲットワークスは、GPUの電力・温度・利用率をリアルタイムに計測するため、2026年1月に「湯沢GXデータセンター」においてシステム性能監視ツール「IBM Instana Observability」の運用を開始した。監視結果を参考にアプリケーションを書き換えることで、1台のサーバー機が搭載するGPU 8基の合計消費電力をピーク時負荷と比べて約80%低減している。日本IBMが2026年3月19日に開いた説明会にゲットワークスの担当者が登壇して説明した。
ゲットワークスは、コンテナ型データセンター事業者である。2026年1月末時点で300台以上(20フィートサイズが270台以上、40フィートサイズが30台以上)の構築実績と、サーバー3000台以上の設置・運用実績がある。
同社は2026年1月、GPUの消費電力を抑制する試みとして、「湯沢GXデータセンター」(新潟県湯沢町)において、日本IBMのシステム性能監視ツール「IBM Instana Observability」の運用を開始した。GPUの電力・温度・利用率をリアルタイムに計測し、観測結果を省電力に役立てる。
ゲットワークスは、「高性能のGPUは1基あたりの消費電力が数百ワットに達するため、稼働状況を把握することなく運用すると必要以上の電力や冷却能力を消費してしまう。GPUの稼働状況を監視・可視化して対処することがデータセンターの運用では重要である」と説明した。
写真1:GPU負荷試験の様子(出典:ゲットワークス)拡大画像表示
システム性能監視ツール本番導入前の2025年11~12月には、本番導入に向けた実証実験を湯沢GXデータセンターで実施。NVIDIA H200 GPUを8基搭載したサーバー1台を対象に、GPUごとの温度・電力使用量・メモリー使用率・稼働率などをリアルタイムで可視化した(写真1)。
図1:システム監視データを参考にアプリケーションプログラムを書き換えて消費電力を下げた実証実験の概要(出典:ゲットワークス)拡大画像表示
計測データを参考にアプリケーションプログラムを書き換えてGPUの利用方法を最適化していた(図1)。その結果、GPU 8基の合計消費電力は、8基すべてをフル稼働させた場合のピーク負荷(5520W〈ワット〉、摂氏75度)と比べて約80%もの低減を図っている(1062W、摂氏40度)。
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