スクウェア・エニックス(本社:東京都新宿区)は、基幹システムの刷新にともない、帳票をクラウド帳票サービス「SVF Cloud」に一元化した。出力する帳票については、枠線の太さやレイアウトなど、日本企業特有の細かい要件を満たせることを重視した。SVF Cloudを提供したウイングアーク1stが2026年4月3日に発表した。
総合エンターテインメント企業のスクウェア・エニックスは、基幹システムを「SAP S/4HANA」で刷新した。稟議申請や購買申請、機材管理といったフロントエンドのワークフロー業務は「Pega Platform」(米Pegasystemsが提供)に統合した。これらのシステム移行にともない、クラウド環境で帳票を作成・運用するため、クラウド帳票サービス「SVF Cloud」を導入した(図1)。
図1:スクウェア・エニックスが刷新した基幹システムの構成とシステム連携イメージ(出典:ウイングアーク1st)拡大画像表示
SVF Cloudを採用した理由の1つは、枠線の太さや位置、文字の間隔など、日本企業に特有の細かい帳票要件を満たせることである。業務現場からは「現行の帳票と同一のものを出し続けたい」という要望が多く、レイアウトや精度に対する要求が高かった。
新たな基幹システムは2023年5月に運用を開始した。現在は、会計コアであるSAP S/4HANAが出力する会計関連の帳票に加え、フロントエンドを担うPega Platformが発行する請求書、見積書、発注書などの各種報告書をすべて、SVF Cloud経由で出力している。
同社は、周辺システムの帳票出力機能を利用するのではなく、できるだけSVF Cloudで帳票を作成・管理するというポリシーを策定した。仕様やシステム標準を統一することで、将来的なメンテナンスコストを抑制する狙いがあった。こうして、最終的に帳票を約50本に絞り込んだ。
新システムの開発時など、帳票の追加が急遽必要になった際にも、1カ月足らずで求めていた体裁の帳票を作成できた。情報システム部の小林正幸氏は、「これまでの経験から帳票レイアウトの作成は多くの時間を要するものと思い込んでいたが、予想以上に短期間で構築できた」と指摘する。
また、帳票環境をクラウド化しても、これまで通りの性能で出力できている。情報システム部の柚木晃氏は、「SAP S/4HANAからのバッチ処理による大量出力と、Pega Platformからのリアルタイム出力の両方において、遅延なく出力できている」と評価する。
スクウェア・エニックス / 帳票 / ウイングアーク1st
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