タブレット端末などを設計・製造するLIMNO(本社:鳥取県鳥取市)は、ノーコードのアプリ・データ連携基盤「Platio Connect」を導入した。現場でアプリに入力した出荷検査の結果を基幹システムへと自動で反映する仕組みを5日間で構築し、紙の検査報告書を廃止した。Platio Connectを提供したアステリアが2026年5月15日に発表した。
LIMNOは、旧鳥取三洋電機の流れをくむ電気機器メーカーで、タブレット端末やIoTモジュールなどの開発・製造を手がけている。同社は2023年から現場業務のデジタル化にアステリアのノーコードアプリ作成ツール「Platio」を活用しており、火元管理や消耗品管理などの業務をアプリに置き換えてきた。
一方、出荷検査報告などの一部業務では、紙への記入・押印と表計算ソフトウェアへの転記が並行する「二重入力」が残っていた。検査の進捗も担当者につど確認する必要があったため、基幹システムへの実績情報の反映にタイムラグが生じ、リアルタイムに状況を把握できなかった。
図1:出荷検査報告アプリと基幹システムをデータ連携させた(出典:アステリア)拡大画像表示
LIMNOは今回、Platioの単体契約からPlatio Connectに切り替え、出荷検査報告アプリと基幹システムをつなぐ仕組みを5日間で構築した(図1)。Platio Connectは、現場向けモバイルアプリを作成するPlatioと、社内外のシステムのデータをノーコードで連携するミドルウエア「ASTERIA Warp」を組み合わせたパッケージである。
新しく構築した仕組みは、基幹システムとアプリの間で双方向にデータを連携する。検査対象となる製品の情報は基幹システムからアプリへと自動で送られ、現場担当者は端末上で対象を選んで結果を記録するだけで報告が完了する(写真1)。記録したデータは1分ごとに基幹システムへと自動で書き戻されるため、管理者は基幹システム上で最新の進捗を確認でき、現場への口頭照会や転記作業が不要になった。承認も紙への押印からPDFによる電子承認に切り替えた。同社IT推進部の井上香苗主任は「現場の操作感は従来のPlatioと変わらず、新しいツールを覚える負担がほとんどない。一方で、裏側の仕組みは一段進化した」と評価する。
写真1:出荷検査室で結果をアプリから入力できるようにした(出典:アステリア)拡大画像表示
LIMNOは今後も、現場で蓄積した検査データの分析や品質改善にPlatio Connectを活用する方針である。
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