LayerXは2026年9月9日、契約情報管理クラウドサービス「バクラク契約管理」の提供を始めたと発表した。アップロードした契約書の内容をAIが読み取って台帳に登録する。台帳化した契約情報は自然言語で検索・確認できる。2026年冬以降、契約書のレビューと作成を支援する機能も追加する予定である。
LayerXの「バクラク契約管理」は、契約前後の業務を支援するクラウドサービスである。契約書の作成・レビュー、契約書の保管・台帳化、稟議や電子サインとの連携、契約情報の検索・確認、締結後の保管・管理までを支援する。このうち、契約書の作成・レビュー機能は2026年冬以降に提供する予定である。
図1:アップロードした契約書から項目を抽出して台帳化する機能のイメージ(出典:LayerX)拡大画像表示
中核となる契約書の保管・台帳化では、アップロードした契約書の内容をAIが読み取り、取引先名や契約期間、自動更新の有無といった項目を台帳に登録する(図1)。テキスト情報を持たない文書ファイルもOCRと大規模言語モデル(LLM)を組み合わせてテキスト化する。同じ取引先に紐づく基本契約や個別契約、覚書といった関連契約も自動で関連付けて可視化する。
台帳化した契約情報は、自然言語で検索・確認できる。「競業避止義務を含む契約書を探して」や「NDAを締結していない取引先を探して」といった問いかけに対し、AIが文脈や関連性を踏まえて該当契約を抽出する。2027年4月以降に強制適用になる新リース会計基準の準備で必要になる、対象契約の洗い出しや確認項目の整理にも使える。
契約の更新期限や解約通知期限の管理も自動化している。AIが契約書からこれらの日付を抽出し、担当者に適切なタイミングで知らせる仕組みである。確認漏れによる自動更新の見落としなどを防ぐ。
背景には、契約書は法務、経理、総務など複数部署が別個に管理しており、部署間の確認作業や台帳への二重入力が生じやすいという事情がある。契約の更新漏れや支払根拠の照合ミスは、監査の負荷を高めたり、新会計基準に向けた準備を遅らせたりする要因にもなる。
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