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十八銀行の新勘定系システムが稼働開始、日本ユニシスが開発

2009年1月6日(火)IT Leaders編集部

日本ユニシスは、十八銀行(本店:長崎県長崎市)と「BankVision」(国内勘定系システム)、「BankForce-NE」(国際勘定系システム)の各パッケージを基本に、Windows ServerおよびSQL Serverといったオープンシステムをベースとした新勘定系システムを開発し、1月5日より業務を開始したことを発表した。

BankVisionは、既存勘定系システム資産と専門業務ノウハウ、最新ITスキルを活用し、標準的なオープンプラットフォームで勘定系処理機能を提供する次期基幹系システムで、同社によれば以下の特徴を備えている。

  • オープン金融業務処理基盤「MIDMOST」採用によるポータビリティ(移植性)を備えたシステム構造により、コストと安全性のバランスの継続的な維持が可能。
  • テーブルウェア化/コンポーネント化(部品化)の採用により、それぞれの顧客層に応じた新商品/新サービスの提供や、銀行経営戦略/収益構造変革へのスピーディな対応が可能。
  • 銀行システムの広範な範囲を、堅牢性の高いアーキテクチャを有するミッションクリティカル・サーバー「Unisys Enterprise Server ES7000」、およびオープンプラットフォームの「Microsoft Windows Server 2003 Datacenter Edition」と「Microsoft SQL Server」で提供し、バンキングシステム全体としての親和性と効率化を向上させる。
  • 営業店事務を支援するチェック/省力化機能により、堅確化と合理化のさらなる促進を実現可能。店舗形態や取引パターンに対応する営業店連携取引機能により、柔軟かつスピーディな店舗戦略立案/営業体制の構築が可能。

また、BankForce-NEは、オープンプラットフォーム環境で稼働する国際勘定系システムで、同社が国際業務分野で培った業務やシステムのノウハウと、次世代金融ソリューション体系「UNIFINE」に基づく最新の開発技術が活かされているという。オープンミドルウェア「MIDMOST」の採用によって基幹系業務に必要な堅牢性、安全性が提供されるほか、銀行における国際業務のBPR(Business Process Re-engineering)を促進し、複雑な事務処理のSTP化(STP:Straight Through Processing)による銀行全体の外為事務フローの改善、ペーパーレスの実現、EUC(End User Computing)による分析・報告事務への応用など、斬新な考え方が多く採用されている。

同社は、長年にわたり地域金融機関向けのパッケージを提供してきているが、地方銀行におけるBankVisionの稼働については、百五銀行に続き十八銀行が2行目となる。

今回の新勘定系システムは、十八銀行と筑邦銀行、佐賀銀行の3行による国内勘定系システムの共同開発に関する合意に基づいて2005年7月から導入準備を開始、現在に至るまで共同開発を実施して、3行の中で初の稼働となる。システムの運用については同社提供の共同アウトソーシングセンターに委託し、十八銀行は独自の新商品/新サービスの開発に従事する。

今後、同社では筑邦銀行(2010年1月)、佐賀銀行(2009年5月)のシステム稼働を予定。また、オープン勘定系システムの販売を継続して推進し、地方銀行からのさらなる受注拡大を目指していくとしている。

日本ユニシス
http://www.unisys.co.jp/
 

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