日立情報システムズ(以下、日立情報)は2009年6月25日、仮想化環境で稼働するシステムの効果的・効率的な運用を支援する「仮想化システム運用支援サービス」を、同日より開始すると発表した。
仮想化技術を活用したサーバの統合により、サーバ台数の削減を図る企業・団体が増加している。しかし、仮想サーバと物理サーバが混在するシステム環境では、障害発生箇所の特定や物理リソース全体の使用率管理など独自の運用ノウハウが求められる。そのため、仮想サーバを導入した企業等では、仮想化システム全体の性能を高める運用管理の実現という課題を抱えている。
こうした背景から日立情報では、自社の基幹システムをはじめとする仮想化システムの豊富な運用実績を活かし、障害の検知やシステム全体のパフォーマンス最適化を実現する仮想化システム運用支援サービスを提供する。これにより、すでに提供中のサーバ統合などの仮想化システム構築サービスとあわせて、仮想化システムの構築から運用までをトータルにサポートする。
サービスの内容・特長は次のとおり。
運用支援システム構築サービス
- 日立製作所の運用管理ツール「JP1」により、物理サーバと仮想サーバが混在した仮想化システム全体の稼働状況を一つの画面で一元管理する。これにより、業務への影響範囲の確認や、対策の必要な障害発生サーバ(物理サーバ)の特定を迅速に行うことができる。
- 仮想サーバの稼働状況をリアルタイムで監視し、リソース使用状況の確認や閾値超過時の検知および通知を行う。これにより、仮想サーバを含めたシステム全体のパフォーマンス最適化を実現できる。
性能評価・分析支援サービス
- アイ・アイ・エムのキャパシティ管理ツール「ES/1 NEO」により、顧客の仮想化環境より一定期間(通常1カ月)収集したリソース情報を基に性能分析を行い、稼働評価・分析レポートを提供する。これにより、専用のツールを購入することなく、専門家による解説付きの稼働レポートを入手できる。
日立情報では、本サービスを仮想化システムの運用に悩む企業・団体へ拡販し、2011年度までに160社、累計で7億円の売上げを目指す。
仮想化システム運用支援サービス
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日立情報システムズ
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