マイクロソフトは2009年9月28日、「Hyper-V 2.0」をベースとした仮想化環境や、プライベートクラウド、VDI(仮想デスクトップインフラストラクチャ)などを含む各種システム基盤の一元的な運用管理を可能にする「Microsoft System Center Virtual Machine Manger 2008 R2(VMM 2008 R2)」を、2009年10月1日より提供開始すると発表した。合わせて、VMM 2008 R2を含む大規模データセンター向け統合ライセンス「Core Infrastructure Server Suite (CIS)」と、VDI向け統合ライセンス「Virtual Desktop Infrastructure Suite(VDI Suite)」についても、同日より提供を開始し、需要が高まる大規模データセンターとVDI需要に対応する。
また、今回の運用管理製品群の最新版提供にあわせて、パートナー企業各社より、VMM 2008 R2あるいはすでに提供済みの「Microsoft System Center Operations Manager 2007 R2 (OpsMgr 2007 R2)」との間で双方向の運用管理情報の通信を行うコネクタや運用管理製品が順次提供される。
運用管理製品群「System Center」ファミリーの概要は以下のとおり。
- Microsoft System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 日本語版(VMM2008 R2)
Windows Server2008 R2の Hyper-V 2.0、Live Migrationなどの仮想化機能のサポートに加え、仮想化されたクラウドなどのデータセンターやVDIにおけるクライアントOSの管理や、物理サーバーの使用率の向上、およびバーチャルマシン環境の一元管理を支援。
発売開始日:2009年10月1日
参考価格 :16万8,000円~(税別・参考価格) - Microsoft System Center Operations Manager 2007 R2 日本語版 (OpsMgr 2007 R2)
WindowsプラットフォームにおけるSQL ServerやExchange Severに加え、クラウドサービスにおけるサーバーOS、VDIにおけるクライアントOSの稼働監視まで、システム全体のシームレスな一元的な監視を実現。また、パートナー各社より、各社の運用管理製品などと連携するコネクタが順次提供される。
発売開始日:2009年8月3日
参考価格 :11万2,000円~(税別・参考価格)
統合ライセンスの概要は以下のとおり。
- Core Infrastructure Server Suite(CIS)
Windows Server OSに、運用管理製品System Center Server Suiteおよびセキュリティ製品Forefront Client Securityのライセンス体系を統一したデータセンター構築向けの統合ライセンス。個別に各製品を購入した場合と比較して約25%のコストを削減することが可能。
提供開始日:2009年10月1日 - Virtual Desktop Infrastructure Suite(VDI Suite)
VDIおよびターミナルサービスを強化したRemote Desktop Serviceのシステムの運用管理、構築を支援する統合ライセンス。個別に購入する場合に比べ、ライセンスコストを約20%削減することが可能。
提供開始日:2009年10月1日
また同社は、以下のパートナー各社の各種アプリケーションとVMM2008 R2またはOpsMgr 2007 R2との間で運用管理情報を双方向で連携が可能になることを発表した。
提供パートナーおよび連携製品は以下のとおり。
- F5ネットワークスジャパン:BIG-IP(F5 Management Pack)
- デル:OpenManage for Servers
- 日本電気:WebSAM
- 日本ヒューレット・パッカード:HP Software
- 日立製作所:JP1
- 富士通:Systemwalker
マイクロソフト
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