RSAセキュリティは2009年11月11日、SIサービス事業部門を同日付けで発足させたことを発表した。現時点で全体の5~6%を占めるサービスによる売上額を10%以上にまで引き上げる意向。人員は当初数名で開始し、2010年度末には10数名に増員、30社の契約獲得を目指す。
SIサービス部門の名称は「プロフェッショナルサービス本部」。名称の通り、SIベンダー同様に、コンサルティングから設計/開発、運用フェーズまで、SIの上流から下流までをワン・ストップで提供する。サービスの提供にあたっては、各種の協力会社(パートナー)と協業する。RSAセキュリティ製品に依存しないSIサービスを提供するとしている。
ユーザー企業がSIの窓口としてRSAセキュリティを選ぶメリットとして、プロフェッショナルサービス本部長を務めるTerumi Laskowsky氏は、「セキュリティ戦略を設計するノウハウ」を挙げる。リスク管理を考慮した組織作りといったセキュリティ案件にはセキュリティ専業ベンダーが適任、という。
さらに、同社が直請けする案件だけでなく、国内の監査法人から仕事を紹介してもらえるよう、監査法人数社に声をかけているという。監査法人がユーザー企業から1次請けした案件に関し、協力できるものがあれば協力していくとしている。