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ネットワークバリューコンポネンツ、VidyoのWebテレビ会議システムを販売開始

2009年12月25日(金)IT Leaders編集部

ネットワークバリューコンポネンツ(NVC)は2009年12月24日、米国Vidyo(ヴィディオ)社と販売代理店契約を締結し、ヴィディオ社が開発した、低速回線でも高画質で利用可能なテレビ会議システムの国内販売を開始すると発表した。発売予定は2010年1月。

発表によれば、景気後退による経費削減や新型インフルエンザの発生によるパンデミック(世界的大流行)対策の流れを受け、テレビ会議システムや、一般のインターネットを介してPC端末のブラウザ上で行えるWeb会議システムが注目を集めている。特にWeb会議システムは、端末も回線も専用ではないためコストを抑えることができる反面、通信が不安定になりやすいという欠点も持つ。

同社グループでは、これまで各種のネットワークソリューションを提供してきたが、2008年より新規分野として映像配信に取り組む中で、その解決策として見つけたのがヴィディオ社だったという。ヴィディオ社の製品は、基本となるビデオコーデック(動画圧縮符号化方式)に、H.264/SVC(Scalable Video Coding)規格を採用しており、ネットワークや受信端末の能力に応じ、最適な映像で通信可能とのこと。そのため、Web会議専用ではないPCのCPU性能でも高画質を保ち、低速回線でもストレスなく利用できる特徴を持っている。

従来のテレビ会議システムが採用しているH.263やH.264/AVCなど既存の規格では、映像は1つのチャンネルに収まっている。しかし、ヴィディオ社が開発した新規格のH.264/SVCでは、2チャンネル化(1チャンネルに高画質の映像、もう1チャンネルに低画質の映像を収納)することで映像を最適化し、エラー耐性を高めている。

ヴィディオ社の製品は、26種類の特許を取得(取得済または出願中)しており、以下のような技術や機能が含まれている。

  • 受信側PCのCPUやHDDの空き容量などを自動的に判断し、2チャンネルのうち最適な映像を選んで送信する「VidyoRouter」技術によって、テレビ会議・Web会議を複数地点接続させるためのMCU(Multi point Control Unit)間でのコード変換が不要となり、エンコードやデコードを行わずに最大60フレーム/秒による多地点接続が可能となる。
  • 「VidyoConferencing」に組み込まれた「Error Resiliency」(エラー耐性)機能により、受信側のネットワーク状況に合わせて必要なパケットだけを送信するため、従来のテレビ会議システムであれば荒れた画像になってしまう20%のパケットロスでも、問題なく会議を続けることができる。
  • HD(高画質)対応専用端末の「VidyoRoom」からデスクトップPCまでが同じソフトウェアに対応しており、無線LANのあるコーヒーショップからでも、ウェブ上の1クリックでテレビ会議への参加が可能。

ネットワークバリューコンポネンツ
http://www.nvc.co.jp/
 

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