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東芝テックが各拠点を単一ERPシステムに統合、Oracle EBSを採用

2010年4月29日(木)IT Leaders編集部

東芝テックが、日本・中国の受注・生産・調達・物流の各拠点システムを、オラクルの基幹業務アプリケーション「Oracle E-Business Suite」を活用した単一ERPシステムに統合した。今回の統合により、東芝テックはリアルタイムなグローバルオペレーションを実現した。日本オラクルは2010年4月28日に発表した。

 東芝テックは、POSシステムなどを扱うリテールソリューション事業、デジタル複合機(MFP)などを扱うオフィスソリューション事業、バーコードやRFID(Radio Frequency Identification)による自動認識システムを扱うサプライチェーン事業の分野において、グローバル事業を展開している。このうち、オフィスソリューション事業は、開発とPSI(Production, Sales, Inventory:生産・販売計画・在庫)管理を日本、生産を中国、販売対象を全世界とするグローバル分業体制で行っている。

 同社は、オフィスソリューション事業において、基幹システムに「Oracle E-Business Suite」を採用して、日本・中国の複数拠点を単一のERPシステムに統合した。システム構築については「日本/中国統合情報システム」のプロジェクトを2005年に開始して2008年に完成、中国・香港・日本の5拠点の基幹システムを統合して、受注・生産・調達・出荷の一環したグローバルオペレーションを実現している。

 「日本/中国統合情報システム」は、「Oracle E-Business Suite」のマルチカンパニー機能を活用して、従来の会社・拠点単位の個別ERPシステムではなく、単一ERPシステム内に複数の会社を並行稼働している。これにより、製品・部品のマスター情報の共有、会社間取引作業の効率化、拠点間での迅速な業務移管を実現。さらに、新システムでは、単一のERPシステムに統合したことで、バージョンアップ作業や運用管理の大幅な省力化を実現した。なお、ERPシステムは日本で集中管理し、多重化されたネットワークで各拠点のクライアントからのアクセスを可能にしている。

 さらに、今回の拠点システムの統合にあわせ、サプライチェーン計画アプリケーション「Oracle Advanced Supply Chain Planning」を利用した複数拠点を対象にした製品・部品の多段階生産計画を実現し、生産管理業務を同期化かつ効率化した。

 そして同社は、2009年、オラクルのID管理ソリューション「Oracle Identity Management」を利用したユーザーID管理システムを構築。これにより、グループ各社の約1万人のユーザー情報を一元管理し、グローバルオペレーションを支える認証基盤としてこのシステムの運用を開始した。

「Oracle Applications」
http://www.oracle.com/lang/jp/applications/home.html

日本オラクル 事例情報
http://www.oracle.com/lang/jp/customers/index.html

日本オラクル
http://www.oracle.co.jp/

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東芝テック / E-Business Suite / Oracle / サプライチェーン / PSI

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