日本電気(以下、NEC)は2010年4月27日、統合エンタープライズサーバ「NX7700iシリーズ」に最新の「インテル Itanium プロセッサー 9300番台」を搭載した新モデルを製品化し、同日より販売活動を開始すると発表した。新製品は、最上位モデル、ブレード型3モデル、ラックマウント型エントリーモデルの計5機種である。
同製品は、オペレーティング環境としての信頼性と実績を有するHP-UXをサポートし、NEC独自の高可用性ミドルウェア「CLUSTERPRO X HAシリーズ」や実績豊富なSIノウハウ、サポートサービスを活用することにより、データベース、サーバ統合、クラウドサービス基盤などのさまざまなニーズに対応する。
各製品の主な特徴は次のとおり。
■ ハイエンドモデル「NX7700i/7320H-256」
- 最新のクロスバー構造を採用し、ブレード同士の結合により、インテル Itanium プロセッサー 9300番台を最大で64プロセッサー(256コア)、メモリ8TBまでスケールアップできる。大規模なリソースプールを実現できる。
- 稼働させるCPUコア数分に合わせて支払う金額が変動するユーティリティ・プライシングを採用。ビジネスの成長や変化に合わせて、必要なCPUコア数分だけ利用料金の支払うことができる。
■ ブレードモデル「NX7700i/7010B-8」、「同/7010B-16」、「同/7010B-32」
- インテル Itanium プロセッサー 9300番台を最大8個(32コア)搭載可能な「同/7010B-32」、最大4個(16コア)搭載可能な「同/7010B-16」、最大2個(8コア)搭載可能な「同/7010B-8」の3モデルをラインナップ。小規模システムだけでなくミッドレンジ領域のシステムや中規模のサーバ統合まで幅広くカバーする。
- サーバのスケールアップを実現するアップグレード・キットが製品化される予定である。これにより、「NX7700i/7010B-8」は「同/7010B-16」に、また「同/7010B-16」は「同/7010B-32」にスケールアップすることが可能になる。
■ ラックマウント型エントリモデル「NX7700i/7010E-8」
- 従来比2倍となる最大8コア、6個のI/Oスロットを2Uの薄型筐体に搭載。部門サーバや拠点システムなどの小規模UNIXシステムでの利用や、仮想化機能「HP Integrity Virtual Machines」を活用したサーバ統合に適している。
各製品(最小構成、OS除く)の参考価格(税抜き)と出荷予定時期は次のとおり。
「NX7700i/7320H-256」は、2706万円~、出荷は10~12月。
「NX7700i/7010B-32」は、1555万6千円~、出荷は5月下旬。
「NX7700i/7010B-16」は、712万8千円~、出荷は5月下旬。
「NX7700i/7010B-8」は、160万9千円~、出荷は5月下旬。
「NX7700i/7010E-8」は、145万2千円~、出荷は10~12月。