カスペルスキーとジャストシステムは2010年9月7日、従来の機能の強化に加え、未知の脅威に対するリアルタイムでの保護機能を新たに搭載した総合セキュリティソフト「Kaspersky Internet Security 2011」、およびアンチウイルスソフト「Kaspersky Anti-Virus 2011」を同年9月17日より発売することを発表した。
「Kaspersky Internet Security 2011」および「Kaspersky Anti-Virus 2011」では、危険なサイトかどうかの判断を新アプローチ機能により事前に検知する。サイトURLに対して、3段階の評価をカテゴリ別に設定することで、ユーザーはより安全にインターネットを利用できるようになるとのこと。
オンラインバンキングのURLに接続する際には、自動で仮想実行への切り替えが可能で、重要な個人情報をブロックしてユーザーを脅威から防御する。また、URLフィルターやドメインフィルターに加え、新たに導入されたセーフサーフ機能では、信頼するサイトのみにアクセスし、疑わしいサイトとフィッシングサイトのURLをスキャンして、危険なサイトへのアクセスをブロック可能にする。
総合セキュリティソフト「Kaspersky Internet Security 2011」の希望小売価格(税込み)は、1年3台版(1ライセンスで3台まで利用可能)のパッケージ版が7,140円、ダウンロード版が6,279円。また、アンチウイルスソフト「Kaspersky Anti-Virus 2011」の希望小売価格(税込み)は、1年3台版のダウンロード版が4,400円。
発表によれば「Kaspersky Internet Security 2011」には以下の新機能が搭載されている。
- Webサイト用の仮想実行機能(セーフブラウザー)では、オンラインバンキングなど個人情報詐取の危険性が高いサイトへのセキュリティを強化し、個人情報の保護を可能にする。
- セーフサーフ技術により、マルウェアが潜むサイトやフィッシングサイトをブロック。さらに、危険サイト診断アイコンでオンラインセキュリティをより強固にする。
- システムウォッチャーによるヒューリスティック分析で、システム上の怪しい動きを検知・記録・分析し、危険な動作発生前の状態へのロールバックを可能にする。
また、以下の点で機能が強化されている。
- セキュリティキーボードおよびアンチフィッシング機能で個人情報を保護。
- ウイルスやマルウェアにリアルタイムで対抗するプロアクティブディフェンスが強化された。
- 柔軟に設定可能なペアレンタルコントロール機能により、子供たちの安全なインターネット環境を維持。
- アンチスパムおよびアンチバナー機能の性能強化。
- 脆弱性スキャンや設定診断で、コンピュータのパフォーマンスとプロテクション能力を向上させる。
- スキャンと定義データベース更新をスケジュールで自動化できる。
- リスク評価ベースのアプリケーションコントロール機能により、攻撃対象となりやすいシステムリソースにアクセスしたり重要な情報をインターネットで共有したりするプログラムの権限を制限。
- アンチマルウェア技術は、感染後のPCにもインストール可能。
カスペルスキー
http://www.kaspersky.co.jp/
ジャストシステム
http://www.justsystems.com/jp/