NTTデータは2010年12月2日、AIGエジソン生命保険の新営業支援システムを受注し、同システムをセールスフォース・ドットコムの「Salesforce CRM」と「Force.com」を活用してクラウドコンピューティングで構築、AIGエジソン生命が11月29日より利用開始したことを発表した。
AIGエジソン生命の新営業支援システムは、営業社員約4,000名、保険代理店約9,000名が利用するもので、顧客管理、商談、既契約リストなどの機能についてはSalesforce CRMの標準機能をベースに構築した。また、保険設計・申込書機能については、Force.com上に、保険業務特有の規定チェックや保険料計算などのビジネスロジックをシステム化した。発表によれば同機能をForce.com上に実装した業務アプリケーションとしては生保業界初であり、開発規模としてもワールドクラスになる。
同一のクラウドプラットフォーム上に営業支援システムの複数機能を構築することによって、リアルタイムでのデータ管理、共有化が可能になり、AIGエジソン生命における保険契約などの顧客対応が、よりすばやくかつ高品質なものを提供可能になる。さらに、新営業支援システムと連携するAIGエジソン生命の顧客・見込み客向けWeb完結型申込システムもセールスフォース上で開発。同一プラットフォーム上に構築することで、試算機能など、営業支援システムとの部品の共通化を図り、開発工数を削減できた。
新営業支援システムの開発にあたっては、AIGエジソン生命のもと、NTTデータがシステムインテグレーションを実施。また販売代理店としてセールスフォースのライセンスを提供した。加えて、セールスフォース・ドットコム社、アピリオ社がコンサルティングと一部開発を担当し、各社の協力のもと、同規模の通常のシステム開発よりも期間を短縮でき、約10カ月で構築したとのこと。
今回のプロジェクトにおいてNTTデータデータグループは、豊富な保険業務ノウハウをベースに、AIGエジソン生命の変革プロジェクトを支援した。また今回、一部「アジャイル開発方式」を採用し、システム開発に必要な要件の取り込み期間短縮を行った。
NTTデータ「セールスフォースを活用したクラウドインテクレーションサービス」
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