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ビックデータをビジネス価値に変換する2つの要素とは?

2012年11月27日(火)

日本オラクルは2012年9月27日、「オラクル アーキテクト サミット」を開催した。企業システムのグランドデザインを検討するアーキテクトを対象に、弾力性や柔軟性に富み、経営環境の変化にスピーディーに対応し得るIT基盤のあり方をテーマとするものだ。当日の内容をレポートする。

 イノベーションの一大トレンド"ビッグデータ"

ここまで見てきたように、クラウドはITのシンプル化を図る上で大きな効果がある。しかし、ITのシンプル化はそれ自体がゴールなのではなく、シンプル化したITが生み出す力でイノベーションを実現し、企業の競争力を高めることが重要になる。

岡嵜氏はここで、イノベーションについて「短期間で起こす劇的な変化とその定着および拡大」と定義している。いままでできなかったこと、あるいはコストも時間もかかっていたことが、技術の進歩により適切なコストで迅速にできるようになれば、新たな潮流が必ず生まれる。現在で言えば、そうした潮流の代表がビッグデータだといえる。これまでにないデータ量をこれまでにないスピードで扱うことで、どんな新しい価値が生み出されていくのかという点に、世界中の企業が大きな関心を寄せている。

ビッグデータの話が出るときに覚えておきたいのは、いわゆる"3つのV" - Volume(量)、Velocity(スピード/頻度)、Variety(種類)で表されるその特性だ。クラウドやモバイル、ソーシャルメディアなどといったトレンドとも重なり、企業が活用できるデータ量は爆発的に増え、データの生成や変化のスピードは比較にならないペースで加速している、加えて扱われるデータの種類としてもテキスト、音声、画像など多様性は増すばかりである。

一方で、それらのデータを扱うためのテクノロジーもめざましい進化を遂げている。一例をあげると、オラクルのデーターベースはこの約15年間で処理性能は約220倍、処理単位のコストは約1/100になっているという。このようなテクノロジーの進化により、過去の常識では到底あきらめていた大量で多様なデータを、適正なコストで処理することが可能になってきているのだ。

しかし、企業が最も関心を寄せるのは、そのような大量で多様なデータとそれらを扱う最新のテクノロジーを駆使して、どのような新しい価値を創出するかという点であろう。

「オラクルは独自に、ビックデータの重要な特性として、”4つ目のV” - Value(価値)をあげています。データは情報、知見、意思決定へと変換される過程を経て、ビジネス価値を高めていきます。より多くの新鮮なデータを迅速に処理して、企業の重要な意思決定に活用することがイノベーションの源泉になるのです。現代のITソリューションに求められるのは、データをビジネス価値に変換する圧倒的なパフォーマンスとスピードです。」と岡嵜氏は語る。

たしかに大量の新鮮なデータを手に入れることができても、それらを処理するスピードが遅ければ、変換された情報や知見は既に古いものとなり、せっかくのデータの価値を大きく損なうことになるだろう。オラクルのビックデータ関連ソリューションは、万人に共通に与えられる“時間”という資源を効率化するために、圧倒的なスピードとパフォーマンスを保持することを強く意識しているという。

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ITのシンプル化、さらにはそこから派生するビックデータの活用も含めたイノベーションの実現、これを支える役割を担うのが岡嵜氏のようなITアーキテクトとなる。「現状のビジネスやITの課題を把握し、将来に向けたビジョンやロードマップを描く。そしてIT変革の必要性をビジネスの言葉で関係者に伝え、利害調整を図る。ITアーキテクトには、ビジネスとITの知識だけではなく、コミュニケーション能力を含めた非常に高いスキルを求められる」と岡嵜氏。今後、オラクルのようなITベンダだけではなく、ユーザ企業においてもITアーキテクトの需要はさらに高まることは確実であり、その人材育成は重要な課題となりつつある。

オラクルでは、People/Process/Portfolioという3つの要素をコンセプトとした「Architecture Insight」というサービスを提供し、顧客のIT変革と人材育成を支援している。「イノベーションを生み出すIT環境を構築するには、現実的で効果的なソリューションが必要。ITアーキテクトとして、お客様の現状やニーズを理解し、正しくスコープを定め、共にIT変革を実行していきたい」 - シンプル化とイノベーションを推進するITアーキテクトの存在が、国内企業のITのあり方を変えていく。

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