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北陸コカ・コーラ、基幹システムのクラウド移行で事業継続性を強化、OCIのExadataとVMwareを利用

2025年7月29日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三

北陸コカ・コーラボトリング(本社:富山県高岡市)は、清涼飲料の製造・販売事業を支える基幹システムを、オンプレミス環境からクラウドに移行する。移行先は、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上の「Oracle Exadata Database Service」と「Oracle Cloud VMware Solution」である。現在移行中で、2026年2月の稼働開始を予定している。日本オラクルが2025年7月29日に発表した。

 北陸コカ・コーラボトリングは、富山県高岡市に本社を置く、日本コカ・コーラ製品の製造・販売会社である。北陸3県(富山県、石川県、福井県)と長野県を販売エリアに、地域社会に根ざした事業を展開している。

 同社は2009年に日本オラクルのデータベース専用アプライアンスサーバー「Oracle Exadata Database Machine」を導入し、清涼飲料の製造・販売事業を支える基幹システムとしてオンプレミス環境で運用してきた。その後、ハードウェアの老朽化、災害時の業務継続性、電源装置の更改を見据えた見直しなどの課題が浮上し、システムの刷新を決定した。

図1:Oracle Exadata Database Serviceの全体イメージ(出典:日本オラクル)
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 現在、2026年2月の稼働開始に向けて、基幹システムの刷新/クラウド移行プロジェクトが進行している。2台のExadataを、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上の「Oracle Exadata Database Service」(図1)に、約150の仮想サーバーを、同じくOCI上の「Oracle Cloud VMware Solution」に移行する。将来的には、仮想サーバーをOracle Cloud VMware Solutionから「OCI Compute」環境に移行することを視野に入れているという。

 北陸コカ・コーラボトリングによると、クラウド移行に取り組むきっかけの1つに、2024年1月の能登半島地震の発生・影響がある。このとき、事業継続性と販売エリアを中心とした地域への安定したサービス提供体制の確保が喫緊の課題に挙がったという。具体策として、OCIの利用において、東京と大阪の2リージョンを活用してシステムの冗長性と災害対策力を高める。

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