HANA導入による影響/課題 HANAを導入することで、これまでの業務にどう影響するのか。運用面における課題はないのか。ここでは要件定義への影響とデータのバックアップ方法について解説する。
HANAの導入は、データ分析の要件をまとめる際にどう影響するのか。
これまでの要件定義は、誰(経営者や現場担当者など)が、何(売上高や伝票明細など)を、どのように(期間で品目別に比較するのかなど)分析するのかを明確化しておく必要があった。従業員からの多様な分析要求に対し、相応の時間で分析結果を返答できるようにするためだ。
性能を担保するため、分析対象を全データではなく一部に絞るケースも少なくない。システムの制約を考慮した上でパフォーマンスを最大化するには、緻密な要件定義が欠かせなかった。
HANAを導入すれば、決められた要件に基づく分析しかできないといった制約はなくなる。データを高速に分析できることから、要件をしっかり固めておく必要はない。経営陣からの急な要件変更にも柔軟に対処することが可能だ。経営陣からの要件を優先し、現場からの分析ニーズに応えられずにいたケースでも、全従業員を対象にした分析要件を満たせられるようになる。
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