企業が意識すべきSNSとして「LINE」が急浮上──。ERPシステムを主軸にEC・通販パッケージの開発や販売を行うワークスアプリケーションズは、大手のEC・通販運営者120社を対象にした意識調査を実施。LINEがB2Cのマーケティング手段として欠かせない存在になりつつあることを明らかにした(http://www.worksap.co.jp/topics/news/2013/0723.html)
同調査の時期は今年6月。回答者が強化の対象とするSNS(ソーシャルメディア)という設問への回答は、1位がFacebook(76.6%)、2位がLINE(46.6%)、3位がTwitter(36.6%)という順になった。それ以下はYouTube(33.3%)、Pinterest(16.6%)、Mixi(10.0%)。
調査では他の項目も聞いている。その1つが回答者が関心のあるテーマ。トップ3は(1)SNSの活用、(2)スマートフォン/タブレット活用、(3)顧客データの分析・活用、となっている。(1)は上述したので、(2)に関して。設問はシンプルで、「(スマホなどへの)サイトの最適化」と「アプリの提供」の2社択一。結果は、前者が84.0%、後者が72%と、サイトの最適化が優先課題として挙がった。デバイスに応じて画面表示を変えるレスポンシブWebデザインなのか、それとも専用のサイトをデバイスごとに用意するのかはともかく、「アプリよりもまずWebサイト」という結果だ。
顧客データの分析/活用に関する強化施策はどうか。1 位が「ダイレクトマーケティングの実施」と「行動データと購買データの一元管理」(いずれも66.6%)となった。以下、「LTV(ライフタイムバリュー、顧客生涯価値)管理」(42.8%)、「EC とコールセンターのデータ一元管理」、「ビックデータの構築・活用」(同38.0%)と続く。
この結果は、行動データと購買データを一元管理できておらず、結果としてダイレクトマーケティングを実施できていない事業者が少なくないことを示している。そうしたことを実践できてのビッグデータ活用なので、ビッグデータの順位が低いことも頷ける。LINEなどのSNSへの対応を含め、顧客接点が増加する中で、データマネジメントが焦点の1つになっているといえそうだ。