[調査・レポート]

タブレットによる会議や議論をサポートする「Share Anytime」とは?

2013年10月16日(水)柏崎 吉一(エクリュ 代表社員)

PDFやマイクロソフト・オフィスの文書を、タブレットやスマートフォンで共有しながら議論する。経営会議や企画会議、あるいは商談などビジネスの現場で着実に浸透しつつある業務スタイルだ。だが、その時、思いついたことや聞いたことを文書にメモ書きしたり、書いたことの一部を全員に伝えたりできれば、もっと便利になるだろう。

Share Anytimeにおける情報共有の仕方は言い方を変えると、複数メンバーとチームを組み、仮想世界で冒険や謎解きに興じるオンラインゲームに似ている。発表会では、参加者が自分の好きなスポーツや選手の名前などを自由に書き込んだ。初めて触る筆者も操作にほとんど戸惑うことがなかった(下の写真を参照)。手書きの文字や図形と元々の情報(この写真ではマス目)はレイヤーが異なる。手書きの文字や図形は、元々あるレイヤーの情報には影響を及ぼさない仕組みである。

写真:約60名の参加者が、各自の番号が割り振られたマスに「好きなスポーツや選手の名前」を同時に書き込んでいる様子

とはいえ、多数の参加者が一斉に書き込むと会議などでは収集がつかなくなる。そこでShare Anytimeには、「資料のページをめくる」「書き込みを許可する」といった操作を司会者権限のある利用者に限定する機能が用意されている。参加者は許可された画面(シェアページ)にしか書き込みできないようにするなど、会議の進行をコントロールできる工夫が盛り込まれている。

Share Anytimeを使って同時書き込み、編集できるユーザー数の上限は、ネットワークにおける通信状況にもよるが、最大100名規模だ。発表会の行われた会場では参加者以外にも、インターネット経由で、OSS開発者や著名ブロガーとして知られる小飼弾氏のほか、海外のユーザーもシェアノートに同時接続していたという。

参加者が書き込んだイメージはネットワーク経由で外部のサーバーに蓄積される。この時、差分情報のみをサーバーに送信することでネットワークにかかる負荷の増大を抑えている。なおPDFやオフィス文書など、最初に共有する情報はあらかじめ、すべてのタブレットに配布していく必要がある。

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