企業への導入が急速に進み始めたクラウド・サービス。しかし、データがクラウド・サービス事業者のサーバー上で保存・管理されることから、データの消失・流出といったリスクを考え、導入に二の足を踏む企業も少なくありません。一方で、クラウド活用によってビジネスのスピードアップに期待する企業では、新たなワークスタイルへの確立に取り組む動きも高まっていますが、ITの使い方を誤ると、昨今ニュースにも取り上げられている「ブラック企業」とも評されかねません。 クラウド・サービスの導入・活用の留意点を法律とITセキュリティの両面から解説していく本連載。主に中堅・中小企業の経営者が抱くであろう疑問点に対し、弁護士の藤井 総先生とシスコシステムズの楢原 盛史セキュリティ専任コンサルタントのそれぞれがお答えします。漠然とした不安感を払拭し、クラウドを過度に恐れることなく、そのメリットを経営に最大限に生かしていただければと思います。 第1回は、クラウドの導入を検討している段階での疑問点を取り上げます。
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- 【第5回】不正アクセスによって情報が流出、クラウド事業者の責任は問えるか(2014/06/09)
- 【第4回】ライバル企業へ情報が流出、どこまで責任を問える?(2014/05/12)
- 【第3回】モバイル端末の利用状況監視におけるポイント(2014/04/14)
- 【第2回】シャドーITをなくすBYODの実施ポイント(2014/03/10)