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さくらのクラウド、Webシステム実行環境のセキュリティ強化版「KUSANAGI SE」を販売

2025年6月6日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三

さくらインターネットは2025年6月5日、プライム・ストラテジーのWebシステム実行環境「KUSANAGI」のセキュリティ強化版「KUSANAGI Security Edition(SE)」をIaaS「さくらのクラウド」で提供開始した。同IaaSの管理コンソールから購入/導入できる。さくらのクラウドでは以前から既存エディション(無償版/有償版)を提供しており、今回、有償版にセキュリティ強化版を追加した。料金(税込み)はサーバー1台あたり月額13万2000円。

 さくらインターネットは、同社のIaaS「さくらのクラウド」で、プライム・ストラテジーのWebシステム実行環境「KUSANAGI」を提供している。無償版のほか、2024年5月からは有償版も提供している。有償版は同IaaSの管理コンソールから購入/導入できる(関連記事さくらのクラウド、Webシステム実行環境「KUSANAGI」有償版を販売)。

 今回、既存エディションの「KUSANAGI Business Edition(BE)」「同Premium Edition(PE)」に加えて、プライム・ストラテジーが2025年1月から提供するセキュリティ強化版「KUSANAGI Security Edition(SE)」を追加した(関連記事Webシステム実行環境のセキュリティ強化版「KUSANAGI SE」、脆弱性対策でソフトウェアを自動更新)。

 KUSANAGIは、LinuxとWebサーバー(Nginx、Apache HTTP Server)を中核に、言語、DBMS、CMS(コンテンツ管理システム)などをパッケージ化したWebシステム実行環境。CMSの「WordPress」を高速化する用途で使うユーザーが多いが、業務アプリケーションを含めた任意のWebシステムを高速化可能である。

図1:「KUSANAGI Security Edition」の主な機能(出典:プライム・ストラテジー)
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 KUSANAGI SEは、セキュリティ強化版としてOS/ミドルウェアの自動アップデート機能を備えている。OS/ミドルウェアに脆弱性が見つかった際、該当のソフトウェアを容易にアップデートして脆弱性を解決できる(図1)。

 仕組みとして、複数バージョンのミドルウェアを混在させてインストール可能にしている。設定ファイルの格納場所をバージョンごとに変更して使い分けることでバージョン間のコンフリクトを防ぐ。アップデートしたバージョンで問題が生じた際、旧バージョンで運用して速やかに問題を回避できる。

 合わせて、セキュリティ監査結果やマルウェア検知をメールで通知する運用管理クラウドサービス「KUSANAGI App」を用意している。KUSANAGI SEと連携して、セキュリティ監査、自動アップデート、マルウェア検知などの結果や具体的な対策をメールでユーザーに通知する。

 プライム・ストラテジーは、KUSANAGI SEをパブリッククラウドのマーケットプレイスで販売している。2025年1月からAWS経由(関連記事)、翌2月からGoogle Cloud経由(関連記事)と販路を増やし、今回、さくらのクラウド経由でも購入/導入できるようになった。

 さくらのクラウドでの月額料金(税込み)は、KUSANAGI BEが5940円(2コア)から、PEが5万9400円(2コア)から。SEはサーバー単位ライセンスを採用しており、サーバー1台あたり月額13万2000円となっている。

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