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Webシステム実行環境のセキュリティ強化版「KUSANAGI SE」、Google Cloud版を提供

AWS版に次いで提供、OS/ミドルウェアのバージョンアップを自動化

2025年2月28日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

プライム・ストラテジーは2025年2月27日、Webシステム実行環境「KUSANAGI」のセキュリティ強化版「KUSANAGI Security Edition(SE)」をGoogle Cloudのマーケットプレイスから提供開始した。同年1月にAWSで提供を開始しており、今回、Google Cloudが加わった。料金は全インスタンスで1時間あたり1.05ドル。Google Cloudの利用料が別途必要。

 プライム・ストラテジーの「KUSANAGI」は、Webアプリケーションのバックエンドシステムを高速に動作させるための実行環境である。

 LinuxとWebサーバー(Nginx、Apache HTTP Server)を中核に、言語、DBMS、CMS(コンテンツ管理システム)などをパッケージ化している。CMSの「WordPress」を高速化する用途で使うユーザーが多いが、業務アプリケーションを含めた任意のWebシステムを高速化可能である。

画面1:Google Cloudのマーケットプレイスで販売している「KUSANAGI Security Edition」の製品紹介・購入画面
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 2025年1月に、セキュリティ強化版「KUSANAGI Security Edition(SE)」を追加し、AWSのマーケットプレイス経由で提供している。今回、これに続いてGoogle Cloud版が加わった(画面1)。料金は両IaaSとも1時間1.05ドルで、別途IaaSのライセンス料がかかる(関連記事Webシステム実行環境のセキュリティ強化版「KUSANAGI SE」、AWSで提供開始)。

 KUSANAGI SEは、OS/ミドルウェアの自動アップデート機能を備えている。それらに脆弱性が見つかった際、該当のソフトウェアを容易にアップデートして脆弱性を解消できる。

 今後、アップデート後に問題が発生した際、アップデート前の状態に戻す機能の追加を予定している。同機能の実装に向けて、KUSANAGI SEではアーキテクチャを変更し、複数バージョンのミドルウェアを混在可能にした。設定ファイルの格納場所をバージョンごとに変更して使い分けることで、バージョン間の競合が起こらないようにしている。

 KUSANAGI SEの周辺サービスとして、セキュリティ監査結果やマルウェア検知をメールで通知するSaaS型の運用管理サービス「KUSANAGI App」を提供している。利用中のKUSANAGI SEと連携し、セキュリティ監査、自動アップデート、マルウェア検知などの結果および対策をユーザーに通知する。

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プライム・ストラテジー / KUSANAGI / Google Cloud / CMS / IaaS

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