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Webシステム実行環境のセキュリティ強化版「KUSANAGI SE」、AWSで提供開始

OS/ミドルウェアのバージョンアップを自動化

2025年1月31日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

プライム・ストラテジーは2025年1月31日、Webシステム実行環境「KUSANAGI」のセキュリティ強化版「KUSANAGI Security Edition(SE)」を、1月30日よりAWSのマーケットプレイスから提供開始したと発表した。OS/ミドルウェアの自動アップデート機能などを備える。料金はAmazon EC2インスタンス単位で、最小構成のt2.mediumインスタンスで1時間1.05ドル。EC2の料金が別途必要となる。

 プライム・ストラテジーの「KUSANAGI」は、Webアプリケーションのバックエンドシステムを高速に動作させるための実行環境である。

 LinuxとWebサーバー(Nginx、Apache HTTP Server)を中核に、言語、DBMS、CMS(コンテンツ管理システム)などをパッケージ化している。CMSの「WordPress」を高速化する用途で使うユーザーが多いが、業務アプリケーションを含めた任意のWebシステムを高速化可能である。

 2024年10月発表の「KUSANAGI Security Edition(SE)」を、AWSのマーケットプレイスから2025年1月30日より提供開始した。動作OSはAlmaLinux OS9である。セキュリティ性能/機能を強化したエディションとして、OS/ミドルウェアの自動アップデート機能を備える。OS/ミドルウェアに脆弱性が見つかった際に、該当するソフトウェアを標準版より容易にアップデートできる(画面1関連記事Webシステム実行環境のセキュリティ強化版「KUSANAGI SE」、脆弱性対策でソフトウェアを自動更新)。

画面1:AWSのマーケットプレイスで販売している「KUSANAGI Security Edition」の製品紹介・購入画面(出典:プライム・ストラテジー)
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 今後の機能強化として、アップデート後に問題が発生した際に、アップデート前の状態に巻き戻す機能を予定している。同機能の実装に向けて、KUSANAGI SEではアーキテクチャを変更し、複数バージョンのミドルウェアが混在可能になった。設定ファイルの格納場所をバージョンごとに変更して使い分けることで、バージョン間の競合が起こらないようにしている。

 料金はAmazon EC2インスタンス単位で、最小構成のt2.mediumインスタンスの場合、1時間1.05ドル。EC2の料金が別途必要となる。

 KUSANAGI SEの提供に合わせ、周辺サービスとして、セキュリティ監査結果やマルウェア検知をメールで通知する「KUSANAGI App β版」を提供する。また、KUSANAGIの導入・運用を支援するサポートサービス「KUSANAGI Professional Service」を追加。KUSANAGIの導入やCMSの移行支援、サポートチケット制の運用支援などのメニューを用意している。

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