東京工科大学(本部:東京都八王子市)は、業務システムのフルクラウド化を完了させた。2014年春に運用を開始する。2014年4月3日、新システムの導入を担当したソフトバンク・テクノロジーとページワンが発表した。
東京工科大学はこれまで、財務会計や人事給与などの事務系システム、出席管理やWebシラバスなどの教学系システムをオンプレミスで運用していた。しかし、これら業務システムが稼働する約100台のサーバーが老朽化し、運用管理が煩雑化。そのコストが、学生たちに最新のIT環境を提供する費用を圧迫するという問題が生じていた。
ハードウェア更新で既存システムの延命を図っても運用の手間は残るし、将来の陳腐化・老朽化は避けられない。そこで、ICT環境のフルクラウド化を決断。新システムを「Microsoft Azure」上に構築した。
新たなICT環境においては、各システムのデータを集約する「中核DB」を置き、きめ細かい学生サポートに活用していく。例えば、学生の成績や出席率などを分析し、1人ひとりに合わせた課題を設定するといったことである。データベースはOracle製(大学がライセンスを所有)。
教職員向けのメールや予定表、ワープロや表計算ソフトといったアプリケーションもクラウドサービスに移行する。サービスには「Office 365」を採用した。
業務システムのフルクラウド化に合わせて、キャンパス内すべてをカバーする無線LAN環境を構築した。これに伴い、全教室・全席に設置していたLANポートをはじめとする有線LAN環境を順次、廃止していく計画だ。
ユーザー名 | 東京工科大学 |
業種 | 研究・教育機関 |
導入システム | 学内業務システムのクラウド化 |
導入目的 | 運用コストの削減、学生向けサービスの強化 |
導入時期 | 2014年春 |
主な利用製品・サービス | 「Microsoft Azure」「Office 365」(日本マイクロソフトのクラウドサービス) |