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[データマネジメント2014]

あらゆるデバイスをつなぎ、即座にデータを捌く「Big Fast Data」をいかに実現するか

データマネジメント2014注目講演:ソフトウェア・エー・ジー

2014年5月12日(月)

ビッグデータへの期待は高いものの、既存の企業システムでは十分な対応は難しい。そこで求められるのが、あらゆるデバイスが生み出す情報を瞬時に処理するテクノロジーだ。ソフトウェア・エー・ジーは、3つのソリューションを軸に新時代のニーズに応える。

“貯めて分析”から“即座に捌く(さばく)”へ
レスポンシブ・ビッグデータ処理の仕組みと活用事例

ソフトウェア・エー・ジー株式会社 Apama ソリューション アーキテクト 大井 貴文 氏

 ソフトウェア・エー・ジーが、これからのデータ利活用のアプローチとして提唱しているのが「Big Fast Data」。処理スピードに加えて実装スピードも高速であることを意味する言葉だ。当セッションでは、それを実現するソリューションの紹介に重点を置いた。

セッションの冒頭で大井氏は「まるでゴールドラッシュのようにビッグデータがもてはやされているが、ほとんどの企業ではそれにどう対応すべきで、なぜ今のシステムでは対応できないのか理解しきれていないのでは」との見解を示した。従来の業務アプリケーションの場合、データの更新頻度が低くイベント数も少ないため通常のデータベースアプリケーションで十分に対応できてしまう。大量のイベントを短時間で処理しなければならないという要件を考えると、金融のトレーディングシステムぐらいに限られていた。しかし今後は、SNSやセンサー類の情報などデータの数が急激に増えるビッグデータをビジネスに生かすために、そうしたリアルタイム処理の技術が必要となるのである。

「Big Fast Data」を実現する3つのソリューション

 そこでソフトウェア・エー・ジーが提供しているのが、Big Fast Dataに欠かせない3つの機能だ。1つめは「多様な端末への接続性」であり、モバイルデバイスまでを含めた接続性を単一のソリューションで提供する。2つめは「高速イベント処理機能」で、従来型のデータベースでは処理しきれない大量のデータの高速な処理を実現する。そして3つめが「高速ビッグデータアクセス機能」であり、参照するデータが大きく複雑であっても高速に参照できる機能だ。

 このうち多様な端末への接続性を実現するのが「Universal Messaging」。このソリューションはJMSやMQTTのような様々なメッセージ・テクノロジーをカバーする。ビッグデータへの対応では多種類のデバイスに対してデータを返さねばならないが、デバイスごとに通信方式を実装していたのではコストも手間もかかってしまう。

 これを解決するのがUniversal Messaging。例えば.NETやJava、JS Comet、WebSocket、iOS、Android、Windowsなど、エンタープライズ、Web、それにモバイルといったあらゆる形態のクライアントに対し多様なAPIを提供することができるのだ。そのためデバイスに関わらずインタラクティブに端末との通信データのやり取りを可能にしている。例えばJMSを導入している企業であれば、社内システムに対してはJMSに自動的に変換してデータをつなぐこともできる。

 複合イベント処理機能をサポートするのが「Apama」だ。一般的なデータベースでは一度データを保管した後に分析するのに対し、Apamaではデータを貯めることなくイベントが発生した時に瞬時に処理を行う。既に、先の金融トレードをはじめ、RFIDや車のセンサー情報の分析などで活用されているという。「わかりやすいイベント処理言語を採用しているため、ビジネスユーザー自身が処理手順を定義することができる」(大井氏)。

 高速ビッグデータアクセス機能を提供するのは「Terracotta BigMemory」である。既存のデータベースアプリケーションはデータの90%以上をデータベースに格納し、必要なもののみをメモリー上に展開するため、どうしてもレスポンスが遅くなってしまいビッグデータに対応しきれない。だからと言ってメモリーにすべて展開しまうとチューニングなどにコストがかかり過ぎてしまう。それがTerracotta BigMemoryであれば、1つのJVMで4TBものデータの保存が可能、チューニングの必要もほとんどないなど、メモリーを最大限に活用することができるのである。

 さらに「Terracotta BigMemory」によってデータグリッドを組むことも可能だ。ストライプを水平展開すれば、可用性とデータ領域の双方を向上できるのである。ある海外の金融機関では、過去5年間の顧客の取引データをすべてTerracotta BigMemoryに置いており、そのデータ容量は150TBにも及ぶという。このような巨大なデータであっても高い可用性で活用できるのだ。

 「これら3つの機能を使えば、データを貯めて分析し、即座に捌くことができるシステムを構築できる。それが当社のソリューションのコンセプトだ」と大井氏は強く訴えてセッションの幕を閉じた。


問い合わせ先
ソフトウェア・エー・ジー株式会社
http://www.softwareag.com/jp/
TEL:03-5157-7607
E-mail:marketing-jp@softwareag.com

 

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